【どう見るこの株】サイバー・バズは底値圏、22年9月期収益改善期待

2021年10月8日 08:24

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 サイバー・バズ<7069>(東マ)は、インフルエンサーサービスを主力としてソーシャルメディアマーケティング事業を展開している。21年9月期は新規事業への先行投資などで減益予想だが、売上が回復基調であり、22年9月期の収益改善を期待したい。株価は上場来安値更新の展開で軟調だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。

■インフルエンサーサービスが主力

 ブログやSNSを活用してネット広告・マーケティングを支援するソーシャルメディアマーケティング(SMM)事業を展開している。

 SMM事業は、インスタグラムで化粧品やトイレタリーのマーケティング支援を行うインフルエンサーサービスを主力として、SNSアカウント運用、インターネット広告代理販売を展開している。また新規サービスとして、SMM事業のSaaS型ツール(Owgi)およびD2C事業を展開している。

■21年9月期減益予想、22年9月期収益改善期待

 21年9月期の連結業績予想(7月14日に下方修正、レンジ予想)は、売上高が33億50百万円~35億円(20年9月期比11.8%増~16.8%増)で、営業利益が50百万円~1億円(同76.8%減~53.5%減)、経常利益が50百万円~1億円(同75.5%減~51.1%減)、親会社株主帰属当期純利益が0百万円~50百万円(同100.0%減~70.3%減)としている。

 第3四半期累計は売上高が前年同期比0.9%増の23億42百万円、営業利益が93.3%減の14百万円だった。売上高はSMM事業のインフルエンサーサービスが10億29百万円、SNSアカウント運用が4億25百万円、インターネット広告代理販売が8億39百万円、SaaSが3百万円、D2C事業30百万円だった。

 通期は既存のSMM事業の売上高および粗利益率が回復傾向だが、新規事業のSaaSおよびD2C事業の売上進捗遅れや先行投資の影響で減益予想としている。22年9月期の収益改善を期待したい。

■株価は底値圏

 株価は上場来安値更新の展開で軟調だが、ほぼ底値圏だろう。売り一巡して反発を期待したい。10月6日の終値は1543円、時価総額は約59億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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