ルッソ兄弟製作映画『モスル~あるSWAT部隊の戦い~』11月19日公開へ
2021年10月1日 15:20
「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟プロデュースによる戦争映画『MOSUL(原題)』が、邦題を『モスル~あるSWAT部隊の戦い~』として2021年11月19日(金)に日本公開されることが決定した。合わせて日本版ポスタービジュアルも披露されている。
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■話題の戦争映画が待望の日本公開へ
映画『モスル~あるSWAT部隊の戦い~』は、2017年にアメリカの雑誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載された記事「The Desperate Battle to Destroy ISIS」を、ジョー&アンソニー・ルッソ兄弟がプロデュースを熱望して映画化した作品。2016~17年に起こった“第2次世界大戦以来最も激しい市街戦”とも言われる「モスルの戦い」での実話をベースに、IS(イスラム過激派組織)に家族や故郷を奪われた男たちが命をかけて戦いに挑む姿を描く。
イラク第2の都市モスルを舞台として全編アラビア語で制作された本作は、2019年に第76回ヴェネツィア映画祭で初公開され、第44回トロント国際映画祭にも正式出品されて大きな話題に。2020年11月には日本以外の世界各国においてNetflix配信され、特にヨーロッパと中東で高い視聴数を記録した。
壮絶な戦場の光景と緊迫したアクション、心に訴えかける強いメッセージ性などが高く評価されている。公開された日本版ポスタービジュアルからも、その戦場の凄まじさや男たちが胸に秘めた決意の固さがうかがえる。
■プロデュースを熱望したルッソ兄弟とは
ジョー&アンソニー・ルッソ兄弟は、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年)や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)などの監督を務め、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の成功に大きく貢献した天才クリエイターコンビだ。2021年にはアクション映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の製作および脚本(ジョー)も手がけている。
さらに、2人は2016年に制作会社「AGBO」を立ち上げ、2018年頃から大手スタジオと組んで映画製作をスタート。今後も製作予定作品が数多く待機しており、注目と期待が集まっている。
■映画『モスル~あるSWAT部隊の戦い~』あらすじ&キャスト
紛争で荒廃したイラク第2の都市モスル。新米警察官である21歳の青年カーワは、武装したISに襲われたところをあるSWAT部隊に助けられる。ジャーセム少佐率いるその部隊は、本部からの命令を無視して独自の戦闘を行っていた。
ジャーセム少佐は、カーワがISに身内を殺されたと聞き、彼を部隊に引き入れる。十数名の元警察官で構成された部隊にカーワも加わることになるが、彼らはカーワの知る由もないある使命で繋がっていた。やがて部隊は、絶望的な状況に陥りながらも、ISの要塞へ向かう決断をするーー。
キャストには、カーワ役に『タイラー・レイク -命の奪還-』のアダム・ベッサ、ジャーセム少佐役に『ハート・ロッカー』(2009年)のスヘール・ダッバーシら。また、監督は『ワールド・ウォーZ』のマシュー・マイケル・カーナハンが務める。(記事:ヤスダ ユウカ・記事一覧を見る)