「call = 呼ぶ」で覚えては英語は話せない? コアで覚える英語 (20)

2021年9月18日 09:11

 コアで覚える英語第20回目は「call」を取上げる。日本語でも電話することを「コール」と言ったり「モーニングコール」などのフレーズもあったりするので多くの方がご存じの単語ではないだろうか。しかし辞書を引くと分かるがcallは非常に多くの意味を持っており訳語に頼っていてはcallを日常会話で理解することは難しいだろう。今回はcallのコアイメージを紹介する。

【こちらも】「turn=ターン(回る)」で覚えては英語は話せない? コアで覚える英語 (19)

■callのコア

 callのコアは「(大声で)呼ぶ」である。「電話」はつまり相手を呼ぶことでありこのコアイメージの1つだと考えることができる。そして呼ぶのは「人」だけではなく「call an ambulance(救急車を呼ぶ)」のように人以外のものにも使われる。

■呼ぶ以外の意味

 叫ぶ以外には以下の意味がある。例文と共に見ていこう。

• (ストなどを)指令する
call a strike「ストを指令する」

• (名簿などを)読み上げる
call the roll「出席を取る」

• (会などを)招集する
call a press conference「記者会見を招集する」

• 職に就かせる
be called to the bar「弁護士の資格を得る」

 「読み上げる」という意味以外は全く別の意味に感じるかもしれない。しかしどれも「呼び出す」という意味に基づいて発展したものだ。日本語の「呼びかける」と考えると分かりやすいのではないだろうか。

■フレーズで覚える

 ここからはよく使われるフレーズを紹介する。

• who’s calling?「(電話で)どちらさま?」
• this song calls up memories of my childhood.「この曲を聞くと子供の頃を思い出す」
• I’ll call you up tonight.「今夜電話する」
• call in sick「病欠の連絡をする」
• the game was called off because of rain.「雨で試合が中止になった」
• My boss called me over last night「昨晩ボスに呼ばれた」
• She is calling out you.「彼女が(大声で)君を呼んでいる」
• Let’s call it a day「今日(の仕事)はこれで終わり」

 call offで「中止を呼びかける=やめさせる」という意味になる。まずはそれぞれのフレーズをそのまま覚えて主語・述語を変えて使ってみるのが良いだろう。最後のフレーズは日常生活でも頻繁に使えるはずだ。

■true callingの意味

 「true calling」は「天職」という意味である。全く違う意味のようだがcallのコアに基づいているのがお分かりだろうか。

 callのコアは日本語の「お呼びがかかる」に近いのではないだろうか。そこには「指名される・(特別な意味をもって)呼ぶ・呼ばれる」といったニュアンスが含まれている。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

関連記事

最新記事