トヨタ、海外で人気のカローラクロスをついに日本導入!
2021年9月18日 13:12
9月14日、トヨタが日本市場にカローラ初のSUV「カローラクロス」を導入し、発売を開始した。カローラシリーズは1966年の誕生からグローバル累計販売台数5,000万台以上を記録した、世界的にも名が知れた車である。日本では現在、セダン、ハッチ、ワゴンと3種類のカローラが存在するため、4種類目のSUVが仲間入りを果たすことになった。
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■エクステリアは日本向けにデザイン変更
カローラクロスは既に海外で販売されている。人気モデルになっており、タイで販売されているカローラクロスは、主にフロントグリル、フロントバンパー、ヘッドランプの形状が違うなど、グローバルで受けが良いデザインを採用している。
国内仕様のカローラクロスは、「アーバン・アクティブ」をデザインコンセプトとしており、ボンネットからフロントグリルまでが一体のような形状であり、カローラを代表するCのエンブレムがついていることが海外仕様とは大きく違う。また、フロントバンパーもフォグランプベゼルを含む金属調フレームでおおわれており、都会的かつ堂々としたプロポーションとなっている(G、G”X”はブラックフレーム)。
ヘッドランプは、全車Bi-Beam LEDヘッドランプを採用し、Zグレードはシーケンシャルターンランプ、リアはLEDライン発光テールランプを採用している。
リアに関しても海外仕様と若干の差があるが、基本的には同一のデザインを採用している。国内仕様のロアバンパーはフロントと同様にグレード別に金属調塗装もしくはブラックの設定がされている。もちろんサイドに関してもSUVの特徴でもあるホイールプロテクターも装備しており、フロントからサイド、そしてリアまでしっかりとつながって見えるつくりになっている。
■インテリアはカローラシリーズと共通
インテリアはカローラシリーズ共通ともいえるが、その中でもカローラクロスはカジュアルな雰囲気の中に、上質かつ洗練された質感のインテリアを実現した。室内照明はすべてLED、サテン調の加飾を施すなどを行い、差別化を図っている。
やはり特筆すべきは、ラゲージスペースの広さである。通常時のラゲージ容量は487Lと、C-HRの318Lをはるかにしのぎ、ゴルフバッグは4個搭載できるスペースを有している。高さは957mmでロードバイクなどもタイヤを外せば立てて載せることが可能。奥行きに関してもカローラツーリングの1,953mmには負けるが、1,885mmもあるため、マットや、布団を引いて寝ることもできるようになっている。
そのほかのユーティリティでは、非常時給電システムを備えたAC100Vコンセント(ハイブリッド車のみ)や、スマートフォンなどをワイヤレスで充電できる、置くだけ充電(Zグレードのみ)などを備えている。
■ハイブリッド車の燃費はクラストップレベル
ハイブリッド車は2ZR-FXE、ガソリン車は2ZR-FAEと、カローラシリーズと同一の1.8Lエンジンを採用しており、カローラクロス用に最適化されている。燃費に関しては、ハイブリッド車が26.2km/L、ガソリン車が14.4km/Lと、ハイブリッド車はクラストップレベルを達成している。
足回りに関してもSUVの醍醐味でもある、凸凹した道をしっかりと捉えることができるように、2WD車のリアサスペンションには、大型ゴムブッシュと合わせた新開発のトーションビーム式を採用。ハイブリッド車は駆動方式がE-Fourで、サスペンションはカローラシリーズでおなじみのダブルウィッシュボーン式を採用した。
価格は、ガソリン車が199万9,000円~264万円、ハイブリッド車が259万円~319万9,000円(いずれも消費税込)。(記事:キーパー・記事一覧を見る)