auじぶん銀行、普通預金の金利を0.2%に グループ金融サービスとの連携で

2021年8月27日 08:12

 auじぶん銀行は9月1日から、グループ各社の金融サービスと連携した顧客に、円普通預金の金利を0.2%(税引き後年0.15%)とする「auまとめて金利優遇」を開始する。金利は業界最高水準となる。KDDIグループはスマホ上であらゆる決済・金融サービスをワンストップ提供する「スマートマネー構想」を掲げており、その促進につなげる。

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 スマホ決済のauPAY、auペイカード、au株コム証券の証券口座の3つと連携した顧客を対象に、「auまとめて金利優遇」として円普通預金の金利0.2%を提供。以前からau株コム証券口座との連携で0.099%(税引き前)の金利上乗せを提供していたが、さらにauPAYカードの口座引き落としにauじぶん銀行を選択することで、金利を上乗せする。

 通常の金利は年0.001%のため、200倍の金利がつくことになる。また、auPAY残高からauじぶん銀行に資金を自動的に移動するオートチャージ機能も、8月30日から手数料無料で提供する。これにより利用しない資金は金利の優遇が受けられるauじぶん銀行口座へ自動で預けるといった、利用方法が可能になる。

 同行はまとめて金利優遇サービスの開始を記念し、現金が当たるキャンペーンも実施する。auPAYとauじぶん銀行口座を連携しており、9月1日から30日までの期間中に同行の口座からauPAY残高へ1万円以上チャージした利用者が対象。約3万人に最大5万円の現金を進呈する。

 KDDIグループは、貯める・支払う・増やす・借りる・備えるなどの金融サービスをスマホ上でまとめて提供する方針だ。

 同グループは2008年にじぶん銀行を設立し金融事業に参入。モバイルに特化したインターネットバンキングをいち早く立ち上げた。2019年には、決済、金融グループ各社をauブランドで統一。金融事業を強化するため、中間金融持ち株会社「auフィナンシャルホールディングス」を設立し、スマホを通して金融サービスを総合的に提供する「スマートマネー構想」を始動した。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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