今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や株高を意識して円買い抑制も

2021年8月25日 08:42


*08:42JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇や株高を意識して円買い抑制も
24日のドル・円は、東京市場では109円64銭から109円88銭まで上昇。欧米市場では、109円80銭から109円41銭まで反落し、109円68銭で取引終了。本日25日のドル・円は主に109円台半ばで推移か。米長期金利の上昇や株高を意識して、リスク回避的な円買いは抑制される可能性が高いとみられる。

24日のニューヨーク市場では、S&P総合500種とナスダック総合指数が終値ベースで最高値を更新した。米食品医薬品局(FDA)は23日までに、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナワクチンを正式承認したことを受けて米国株式はしっかりとなっているが、外国為替市場でもリスク選好的な取引がやや優勢となっている。米大統領首席医療顧問であるファウチ国立アレルギー・感染症研究所所長は24日、「ワクチン接種が一段と拡大すれば、米国は来年初旬までに新型コロナウイルスの大流行を制御できる」との見方を示したことも材料視された。

市場参加者の間からは「ワクチン接種によって感染後の重症化リスクが大幅に軽減された場合、米国経済正常化への期待は一段と高まる」との声が聞かれている。為替については、「主要国の株式相場が安定することで目先的に資源国や新興諸国通貨に対する円売りがやや強まる可能性がある」との見方が出ている。《FA》

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