【特集】残りの夏相場は秋相場に備えて「オータニさ~ん」関連株などの癒し系投資も一法

2021年8月24日 07:42

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 残りの夏相場は、真夏の波乱相場を解きほぐし、次の秋相場に備えて「オータニさ~ん」関連株や、もしかして残るかもしれない東京オリンピックの「レガシィ」関連株に癒し系投資をするのも一法となりそうだ。

■グローブ、バットの野球用具関連からテレビCM関連株も

 「オータニさ~ん」関連株は、まず大谷選手が使用し身につけている野球用具関連となる。かつてアシックス<7936>(東1)は、同選手が使用しているのとまったく同じデザインで仕様のスパイク、グローブ、バット、バッティング手袋をセット(バックセット)としてオンラインストアで販売したことがあり、デサント<8114>(東1)の野球用アンダーシャツは同選手が高校時代から愛用していたといわれている。両社株とも、投資採算的には割高だが、アシックスは、今年8月13日に今12月期業績を上方修正し、デサントも同じく8月6日に今3月期業績の上方修正、増配を発表しており、再度の上値評価も期待される。

 テレビCMに大谷選手が出演した銘柄も意識されそうだ。ウオッチ広告のセイコーホールディングス<8050>(東1)、プロテイン飲料の明治ホールディングス<2269>(東1)、ドリンク剤の大正製薬ホールディングス<4581>(東1)、野球ゲームのコナミホールディングス<9766>(東1)のほか、企業広告では子会社銀行関連の三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)、JAL<9201>(東1)、フジ・メディア・ホールディングス<4676>(東1)、オープンハウス<3288>(東1)などが該当する。大リーグ移籍前に傘下球団に所属し企業広告にも出演した日本ハム<2282>(東1)も外せない。

■東京五輪関連ではメダル獲得種目の関連用具、所属企業に注目度

 東京オリンピック関連のレガシィ銘柄は、金メダルなどのメダルを獲得した競技の関連株が上げられる。新競技のスケートボードでは最年少選手のメダル獲得、金・銀独占などがサプライズとなったが、この関連ではスケボー用具を取り扱うモリト<9837>(東1)がストップ高し、その後の調整安値からは自己株式取得・消却発表で出直ってきた。卓球では、初種目の混合ダブルスで金メダルを獲得して中国最強陣の一角に風穴を開けたが、この関連では、卓球ラケット用ラバーの寄与で今3月期業績を上方修正した朝日ラバー<5162>(JQS)や伊藤美誠選手が磁気治療器のアドバイザーとなっているコラントッテ<7792>(東マ)が該当する。バドミントンでは世界ランク1位選手が多数に上ったにもかかわらずメダル獲得は混合ダブルスの銅メダル一つにとどまる残念な結果となったが、メダルを複数獲得した中国でのバトミントン人気でヨネックス<7906>(東2)が、今3月期業績を上方修正した。

 ゴルフでは、女子の稲見萌寧選手が銀メダルを獲得、松山茂樹選手はプレ-オフの結果で4位にとどまったが、関連株では新型コロナ感染症に対する「三密」回避のアウトドア需要も加わり業績を上方修正する銘柄が目立った。ゴルフダイジェスト<3319>(東1)、ミズノ<8022>(東1)、フィッシング用品も好調なグローブライド<7990>(東1)、さらに今3月期第1四半期業績が大幅増益着地となった中古ゴルフ用品のゴルフ・ドゥ<3032>(名セ)などとなる。グローブライドは、9月30日を基準日にする株式分割の権利付きでもあり、ストップ高して年初来高値まで上値を伸ばした。種目別で最もメダル獲得数が多かったのは、お家芸の柔道で、このうち所属選手の金メダル獲得数が多かったパーク24<4666>(東1)や旭化成<3407>(東1)への注目度もアップしそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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