SBI証券、Pontaが利用可能に 先行提携のauカブコム証券との違いは
2021年8月24日 06:43
ポイントサービス「Ponta」を運営するロイヤリティマーケティングは20日、SBI証券とポイントサービスに関して提携したと発表した。2021年11月よりSBI証券の投資信託買付などの取引でPontaポイントを貯めたり、ポイントを使った購入が可能となる。
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SBI証券のポイントサービスで、Pontaポイントをメインポイントに設定することにより、対象となるサービスや利用状況に応じてポイントが貯まる。貯まったポイントを使って投資信託の買付も可能。Pontaポイントの利用単位は1Pontaポイントを1円とし、1ポイント以上から利用可能。利用上限は設けられていない。
Pontaポイントが貯まるサービスは、国内株式現物取引では、スタンダートプランと現物PTS取引の月間手数料の1.1%。投資信託取引では、対象投資信託の月間平均保有額につき1,000万円未満では年率0.1%、1,000万円以上では0.2%。金・プラチナ取引では、スポット取引及び積立買付の月間合計手数料の1.0%。その他、新規口座開設で100ポイント、国内株式入庫では1回の移管入庫につき100ポイントが貯まる。
同じくPontaポイントが利用可能な証券会社には、auカブコム証券がある。auカブコム証券は2020年9月よりPontaポイントでの取引を開始。今回新たに提携を発表したSBI証券より約1年前に開始している。auカブコム証券では、SBI証券と同じく1ポイントから利用できる。証券口座内の現金とポイントを組み合わせて投資信託の買付もできるため、ポイントもムダにならず利便性が高い。
SBI証券とauカブコム証券は、どちらもPontaポイントを投資信託の買付に利用できるという点では同じである。また、日常の買い物などで貯まったPontaポイントを1円(1ポイント)単位で利用できるのも共通している。
2社の違いは、投資信託の商品数とラインアップである。SBI証券の取り扱い投資信託商品数は2600本超に対し、auカブコム証券は1200本超。またSBI証券では、Tポイントでの取引を始めており、今回新たに提携ポイントとしてPontaポイントが追加となる形である。
ポイント投資は、現金としての自己資金を使わずに投資ができることから、近年注目されている。Pontaポイントを利用するポイント投資では、上記の2社から選べるが、すでに自身がいずれかの証券口座開設をしているなら、まずは保有している証券口座とポイントを提携してみてはいかがだろうか。なお、これまですでにSBI証券でTポイントを紐づけしていた場合は、Pontaポイントと二重の紐づけはできないので注意したい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)