米国で感染経路不明な類鼻疽の症例4件目、患者は死亡
2021年8月13日 08:40
headless 曰く、 米疾病予防センター (CDC) は 9 日、感染経路不明な類鼻疽の症例が 7 月末にジョージア州で確認され、患者が死亡したことを明らかにした(CDC の声明、 更新情報、 Ars Technica の記事)。
米国では今年に入って感染経路不明な類鼻疽の症例が3件報告されており、今回の症例が4件目。 3 月に報告された最初の症例のみ患者が死亡していたが、今回の症例により死者は 2 名となった。
類鼻疽 (Melioidosis) は熱帯・亜熱帯地域の土壌や水に分布する類鼻疽菌 (Burkholderia pseudomallei) に感染することで引き起こされる。米国本土での症例は海外での感染者に限られるが、一連の症例では患者本人・家族ともに最近は米国本土から出ていないという。
ジョージア州以外の発生地はカンザス州・テキサス州・ミネソタ州と離れているが、遺伝子解析の結果では共通の発生源であることが示されている。CDC は患者の自宅内外で土や水などのサンプルを 1,000 件以上採取して検査しているが類鼻疽菌は見つかっておらず、現時点では輸入品 (飲食料品や美容・医療製品) に混入していた可能性が高いとみているとのことだ。