「say=言う」と覚えては英語は上達しない!? コアで覚える英語(14)

2021年8月2日 08:54

 sayは、英語が苦手な日本人にもお馴染みの英単語の1つだ。むしろsayの意味が分からないという人の方が少ないのではないだろうか。しかしコアの意味を「体得」している人は、多くはないだろう。コアで覚える英語シリーズ14回目はsayのコアを紹介する。

【こちらも】「Bring=持ってくる」と覚えては英語は話せない!? コアで覚える英語 (13)

■sayのコア

 sayのコアは「ある内容を(口頭であるいは文字で)言う」である。ポイントは口頭だけではなく「文字」も含まれているという点である。

■「言う」以外の意味-書いてある・表す

 以下の例文を見ていこう。

・The news says (that) Bitcoin hits its highest level since mid May.(ビットコインは5月半ば以来の高値をつけた)
・The clock says 5 minuets before 10pm.(時計が10時5分前を示している)
・Her smile says she is really mad at you.(彼女の笑顔が彼女の怒りを表しているね)
・He has a say in the matter.(彼はこの件において発言権がある)

 上記の例文はどれも日本語の「言う」という訳に当てはまらないのがお分かりいただけるだろう。このようにsayは、「ある内容を示す」という意味が含まれており、これが人の場合は日本語の「言う」にあたるのである。最後の例文は「発言」という意味での名詞として使われている。

■よく使うフレーズ

 ここでいくつかよく使うフレーズを紹介しよう。

・I can’t say.(さあ、分からないね、)
・You can say that again.(まったくその通り!)
・What do you say~?(~はどう?・~するのはどう?)
・Say when(いい時に言ってくれ)

 最後の例文は水などをそそぐ時など相手に「十分になったら(いい時に)言って(教えて)」と言う時に使う。他にもsayを使ったフレーズはたくさんある。フレーズでそのまま覚えるのがコアを体得するコツである。

■speak, tell, talkとの違い

 どれもsayと似た単語であるが、それぞれ似て非なるものである。speakには「音を出す」、talkは「言葉でやり取りする」、tell「内容を誰かに伝える」とそれぞれ異なる意味を含んでいる。

・I have something to say to you.
・I have something to tell you.

 この2つの例文の違いもsayのコアイメージが分かれば理解できるだろう。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

関連記事

最新記事