埼玉の「ふかや花園プレミアム・アウトレット」、8月に着工 2022年秋開業へ
2021年7月27日 17:57
三菱地所・サイモンが埼玉県深谷市の永田、黒田両地区にまたがって計画しているアウトレットモールの名称が、「ふかや花園プレミアム・アウトレット」と決まり、8月に着工することになった。第1期工事の約120店舗は2022年秋に開業する計画。今後2期、3期と工事を重ね、静岡県御殿場市深沢の御殿場プレミアム・アウトレットを上回る国内最大規模のアウトレットモールに育てる構想もある。
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ふかや花園プレミアム・アウトレットは、関越自動車道・花園インターチェンジ(IC)近くにある約17万7,000平方メートルの敷地に建設される。物販、飲食、サービスなど約120店が入る予定で、売り場面積は約2万7,000平方メートル。約3,000台分の駐車場を確保する計画。
外観は、従来のアウトレットモールのような海外の街並みを再現したものではなく、地域との共生をコンセプトとして深谷市ゆかりのレンガや、埼玉県北西部の豊かな自然をイメージしたものにする。名称は近くに秩父鉄道の「ふかや花園駅」があることを念頭に置き、深谷市と花園ICから取った。
ふかや花園プレミアム・アウトレットは埼玉県深谷市が進める「花園IC拠点整備プロジェクト」の中で計画された。このプロジェクトは、農業と観光の振興で地域活性化を目指すものだ。隣接地では、食品大手のキューピーが野菜の魅力を体験できる複合施設「深谷テラスヤサイな仲間たちファーム」を2022年春に開業するほか、深谷市がイベント広場や遊具を備えた公園「深谷テラスパーク」の整備を進めている。
三菱地所・サイモンのアウトレットモールはこれで国内10施設目。関東では栃木県佐野市の佐野プレミアム・アウトレットなどに続く4施設目となる。深谷市はこの施設を近隣からの集客の目玉と位置づけ、開業に期待している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)