フォード、ガソリンエンジン車の匂いを再現する香水を開発
2021年7月18日 17:42
フォードがガソリンエンジン車の匂いを再現したという香水「Mach-Eau」を発表した(プレスリリース、 Olfiction のプレスリリース、 The Verge の記事、 The Next Web の記事)。
フォードの委託した調査によると、ドライバーの 5 人に 1 人が電気自動車への切り替えで最も残念に思うこととしてガソリンの匂いがしなくなったことを挙げており、いくらかでもガソリンの匂いに懐かしさを覚えるという人は 70% 近いという。フォードの電気自動車 Mustang Mach-E GT は 0 - 100 km/h 加速が 3.7 秒という高性能にもかかわらず、24% の回答者は電気自動車に切り替えたらガソリン車の高性能を懐かしく思うだろうと回答したとのこと。
Mach-Eauは香りを通じ、このようなドライバーをドライビングの未来へと誘うために作られた。ガソリンの匂いは人気の高い香りの一つで、ワインやチーズの匂いよりも人気があり、新しい本の匂いと同じぐらい人気があるそうだ。ただし、Mach-Eauは単なるガソリンの香りではなく、誰もが心地よく感じる香りとして作られているという。ただし、残念ながら市販はされないようだ。
Mach-Eauを調香したのは Olfiction の Pia Long 氏。Long 氏は自動車のインテリアのアーモンド様の匂いを特徴づけるベンズアルデヒドや、タイヤのゴムの匂いを特徴づけるパラクレゾールなど、自動車が発する化学物質を特定することからはじめ、ブルージンジャーやラベンダー、ゼラニウム、サンダルウッドなどのブレンドにメタリックでスモーキー、ラバリーなアクセントを加えた。ティムットペッパーをガソリン様のトップノートに用い、「Mustang」の馬の印象を加える香りも追加されているとのことだ。