コロナワクチン接種完了者、無症状のままデルタ株を拡散か 米専門家指摘
2021年7月16日 08:40
COVID-19用のワクチン接種を行えば、感染力の強いデルタ株の感染が広がったとしても重症化したり、死亡するリスクは低くなる。その一方で接種を済ませた人が無症状のまま感染し、その周囲の人たちにウイルスを広げる可能性は十分にあるという(Business Insider Japan)。 ワシントン大学医学部保健指標評価研究所(IHME)のマレー所長は、米国では14の州で感染が再拡大していると指摘、その原因としてマスクの着用を止め、予防策を取らなくなったことからデルタ株の感染が拡大していると指摘する。この結果、ワクチン接種を済ませていない人への感染が広がっており、ワクチン接種率が低迷しているズーリ州、アーカンソー州、ユタ州、ミシシッピ州などで入院者数が増加しているとしている。 アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のワクチン接種を済ませた人は、症状がない限りは検査を行わない方針も、マレー所長は無症状のデルタ株感染者を大量に見逃している可能性があるとする。その上でワクチン接種が済ませた人も引き続きマスク着用すべきだとしている。