豪ドル週間見通し:底堅い展開か、6月雇用統計が有力な手掛かり材料に

2021年7月10日 14:29


*14:29JST 豪ドル週間見通し:底堅い展開か、6月雇用統計が有力な手掛かり材料に
■下落、都市封鎖延長などが嫌気される

今週の豪ドル・円は下落。シドニーの都市封鎖期間が延長されたことや、利上げ開始は2024年以降となる可能性があることから、リスク選好的な豪ドル買い・円売りは縮小し、一時81円32銭まで下落した。世界経済の早期回復への期待は低下し、リスク回避的な豪ドル売り・米ドル買いが増えたことも対円レートの下落につながったようだ。取引レンジ:81円32銭-84円20銭。

■底堅い展開か、6月雇用統計が有力な手掛かり材料に

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)が債券購入の減額を決め、緩和縮小に着手したことで豪ドルは売りづらい。豪準備銀行は雇用情勢の改善を最優先課題としており、7月15日発表の6月雇用統計が市場予想を上回った場合、リスク選好的な豪ドル買いが強まる可能性がある。

○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:6月雇用統計(5月:失業率5.1%、雇用者数増減+11.52万人)

予想レンジ:81円50銭-83円50銭《FA》

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