ゼットが急伸、大谷翔平選手のホームラン記録更新を好感し「大谷効果」に期待の見方

2021年7月9日 09:17

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■32号ホームランにあやかり長期連騰に期待の様子も

 ゼット<8135>(東2)の株価が7月8日、急激に動き出し、何度もストップ高の341円(80円高)で売買されて一気に年初来の高値を更新し、2018年1月以来の300円台に進んだ。

 野球用品で知られ、米プロ野球大リーグ「エンゼルス」の大谷翔平選手が米国7日のレッドソックス戦で今シーズン32本目のホームランを放ち、日本人の最多ホームラン記録だった松井秀喜選手の31本(2004年、ヤンキース)を更新したため、野球人気の盛り上げりなどに期待する買いが入ったと見られている。

■実質いきなり急伸、「初動に乗れ」の経験則が発揮されるか注目向きが

 同じく野球用品で歴史のあるミズノ<8022>(東1)は4日続伸。朝方に2649円(115円高)まで上げて年初来の高値を更新し、20年2月以来の2600円台に進んだ。

 一方、大谷翔平選手のスポンサー企業と伝えられている明治HD<2269>(東1)、セイコーHD<8050>(東1)、日本航空<9201>(東1)はセイコーHDが小高い程度で大きな動きなし。明治HDのプロテイン飲料やセイコーHDの腕時計のCMには大谷選手が登場するが、今後の「大谷効果」に期待する段階との見方が出ていた。

 また、大谷翔平選手がアドバイザリースタッフに就いているとされるアシックス<7936>(東1)、デサント<8114>(東1)は5、6月から傾向的に上げてきているものの、直近は8日の値動きも含めて大きな動きなし。両銘柄は、むしろ東京オリンピック・パラリンピック開催によるスポーツ人気拡大が期待される相場とみるべきとされていた。

 ゼットの株価は4日続伸となったが、値動きとしては8日にいきなり急伸したとみて差し支えない相場だった。株式市場では「初動につけ」「初動に乗れ」などと言われ、突如、急伸した銘柄はその後も連日ストップ高を重ねたりして大きな上げ相場に発展するケースがあるとされる。大谷翔平選手はホームラン32本目。ゼットは何日連騰・続伸するか注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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