北米スバルが新型WRXのディザー画像を公開 そこから見えてきたもの
2021年7月4日 20:32
スバルの北米法人スバル・オブ・アメリカは6月29日、「WRX」2022年モデルのディザーサイトを公開し、新型車両と思われる画像のシルエットを発表した。これに伴って多くの情報も飛び交っているが、これまでのデザインと大きな違いは見られないようだ。
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WRXへの注目は、国内だけでなく海外でも高い。昨年にはアメリカで2022年モデルのWRXがテスト中と思われる画像が流出し、話題となった。このころから、北米で販売されるアセントと呼ばれる3列シートSUVのエンジンが有力とされている。
そのエンジンは2.4L水平対向4気筒のターボ付きエンジンで、最高出力は260PS、最大トルクは277lb-ft(376Nm)を発生する。
WRXとしては、パワー不足と捉えている人も少なくない。だが2.4L水平対向4気筒のターボ付きエンジンは、400馬力361lb-ftを発生させるSTIバージョンも用意されるのではと言った情報も伝えられており、これが本当ならメルセデスAMG A45のライバルとなるだろう。
公開されたシルエットを独自に明るくして検証している海外サイトもある。それを見ると、明らかにシルエットが見やすくなっており、デザインの外観が北米スバル発表のものよりはっきりしている。そこに写っているシルエットは、今までのWRXとそれほどかわらないルーフラインである。
このほか海外サイトでは、トヨタと4WDシステムについて情報共有しており、GRヤリスの4WDシステムと共通点がある可能性も示唆している。
いずれもスバルがまだ正式発表していない中での憶測ではあるが、エンジンに関してはかなり信ぴょう性が高いと言う。
ラリーにインスパイアされたスポーツコンパクトボディは世界的に見ても絶滅危惧種と言ってもよい。数年前にはランサーエボリューションが、そして近年ではフォードフォーカスRSが撤退し、WRCファンにとっては寂しい限りだった。
だがスバルは新型WRXの登場を発表し、世界中のファンを熱狂させている。WRXはまだまだ健在であり、これからもコンパクトスポーツカーファンを楽しませてくれるだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)