乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症急増 コロナ対策の影響か
2021年6月16日 19:33
主に1歳以下の小児が感染し、肺炎などを引き起こすおそれのある、RSウイルス感染症の患者が短期間に急増しているそうだ。RSウイルス感染症は急性呼吸器感染症の一種。2歳までにほぼすべての子どもが感染するものの、初感染時には肺炎や気管支炎などを引き起こす可能性がある(NHK、MBS、日経新聞、CNN)。 2021年の感染者数は過去3年を上回っており、国立感染症研究所のデータによると、先月30日までの1週間に7818人もの患者がRSウイルス感染症と診断されたとしている。過去の同期間のデータと比較すると3年前の2018年は949人、2019年は1028人、2020年が13人。コロナ禍の影響で急減した去年と比較すると600倍も急増しているという。 昨年はコロナ禍によりマスクなどの装着が増え、また休園などによる接触機会の減少で子どもの多くが免疫を持っていない状態になった。今年は緊急事態宣言などになっても休園などはなかったことから、昨年の反動で感染が急拡大しているのではないかとしている。米国などでも同様に南部でRSウイルスの感染が拡大しているという。 LARTH 曰く、 特定の疾病の対策で別の疾病が広がってしまうってのは…奥が深い。