M.ナイト・シャマラン最新作『オールド』日本公開は8月27日に 予告も解禁

2021年6月11日 16:48

 M.ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』の日本版予告が解禁された。

 『シックス・センス』(99年)や『スプリット』(17年)など、数々のスリラーを世に送り出してきたM.ナイト・シャマラン。どうやら本作で取り上げるテーマは「時間」のようだ。

 『オールド』は急速に時間が加速し、一日で一生を終えてしまう奇妙なビーチから、必死の脱出を試みる家族の物語である。

 また今回の予告解禁とあわせて、日本公開日が8月27日(金)となったことも発表されている。

●「時間」をテーマにした超常現象スリラー

 解禁された予告映像では、夫婦と子どもたち、4人の家族が秘境のビーチに足を踏み入れるところから始まる。周囲を岩壁に囲まれ、絶景の広がる美しいビーチ。何人かの先客とともに、一家は優雅な時間を過ごすのだった。

 しかし、そこに異常な出来事が訪れる。先ほどまでそこにいた女性の亡骸が見つかり、遺体は数年分の腐敗が進んでいたのだ。そして子どもたちは、信じられないスピードで成長を遂げていたのである。

 パニックに陥った人々はビーチから逃げ出そうとするが、奇妙な力に阻まれてしまう。一日で一生分の時間が進むビーチから、彼らは逃げ出すことができるのか。

 紙に書かれた暗号文や、何かに襲われている様子など、意味深なショットを残して予告編は終わる。

●シャマラン節炸裂の謎めいた予告編

 畳みかけるように謎を提示するのがシャマラン節。はたして何が時間を加速させているのか? 予告編を観ただけでも、考察の余地は多分にあるだろう。

 また、超常的なルールに支配されるという舞台設定も、『ヴィレッジ』(04年)や『ヴィジット』(15年)などの過去作を想起させる。初報の段階では他作品とのクロスオーバー的要素を持つと噂されており、その結末が気になるところだ。

 そんな新作『オールド』は、8月27日より全国ロードショーされる。避暑にはぴったりの作品となるに違いない。

●M.ナイト・シャマラン略歴

 M.ナイト・シャマランはインドに生まれ、ニューヨーク大学で映像を学んだ。1992年に『Praying with Anger』で監督デビュー後、1999年に『シックス・センス』を発表。その衝撃の結末が話題となり、世界的なヒットを記録する。

 続く『アンブレイカブル』(00年)『サイン』(02年)でも興行的な成功を収め、一躍サスペンス・スリラー映画の旗手として知られるようになった。

 一時は批評家からの厳しい意見にさらされたものの、2016年の『スピリット』がふたたび高い評価を受けた。

 なお、『アンブレイカブル』『スピリット』『ミスター・ガラス』(19年)は、世界観を共有する三部作である。(記事:村松泰聖・記事一覧を見る

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