JavaScriptをプログラミングの副業で選ぶメリットは?
2021年6月10日 07:15
副業でプログラミングを検討する場合、気になるのはプログラミング言語の将来性ではないだろうか。本記事は、プログラミング言語JavaScriptを選ぶメリットや将来性について紹介する。
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■JavaScriptは汎用性が高く案件数も多い
JavaScriptは、ブレンダン・アイク氏(ネットスケープコミュニケーションズ)によって開発され、90年代半ばに登場した。1996年にInternet Exploreに搭載され、Google、Apple、Amazonなどにも採用されたことでWeb開発に広く使われるようになる。現在もネットスケープコミュニケーションズと、WebブラウザFirefoxで知られるMozillaによって更新され続けている。
JavaScriptはWebサイト、Webアプリやスマホアプリの開発に用いられ、数多くあるプログラミング言語の中でも特に汎用性が高い。しばしばJavaと混同されるが、両者は別のプログラミング言語だ。JavaScriptはWeb上の開発に用いられ、スタンドアローンのアプリなどには適さない。
JavaScriptがプログラミングの副業におすすめな理由は、案件の多さにある。レバテックフリーランスが2020年7月に発表した「プログラミング言語別求人ランキング」では、2018年、19年と2連続でJavaScriptの案件数が1位だった。2位のPHPとは10%以上差をつけており、JavaScriptだけで全体の30%を超えている。2021年2月にフリーランススタートが発表した同様のランキングでも、依然としてJavaScriptが1位だった。
案件数の多さは、JavaScriptがそれだけ幅広い分野で使われていることを示している。この点については、学習の面でも大きなメリットと言えるだろう。汎用性に加え習得者や学習者の多さは、情報量の多さに繋がり、特に初心者にとっては心強い見方となる。
■将来性もあるJavaScriptならバックエンドでも活躍できる
プログラミングには、フロントエンドとバックエンドの2つの分野がある。Webサイトを例にした場合、フロントエンドとはユーザーが触れるサイトの表面部分だ。一方、バックエンドはユーザーの目に触れない、サーバー部分のプログラミングである。
JavaScriptはHTMLやCSSに動きをつけられることから、Webサイトのフロントエンドで多く活用される。Adobe Dreamweaverのようなデザインソフトウェアの使用も習得すれば、副業でWebサイトの開発からデザインまで全てカバーできるようになるのだ。このように、JavaScriptはUIやUXとの結びつきが強い。
しかし、近年ではバックエンドの開発でもJavaScriptが使われるようになってきている。Google Chrome向けに開発されたNode.jsは2009年に登場した、サーバーサイド、つまりバックエンドで動くJavaScriptだ。
フロントエンドとバックエンドのプログラミング言語を統一できることから作業効率を向上させ、Node.jsもJavaScript同様に広まっている。2020年にはNode.jsをブラッシュアップさせたDenoも登場しており、今後もJavaScriptはバックエンドで使われていくだろうと予測できる。
汎用性の高いJavaScriptは、フロントエンドだけではなくバックエンドでも用いられ、将来性においても大きなメリットがある。これから副業でプログラミングを検討しているなら、JavaScriptも候補に入れてみてはいかがだろうか。(記事:西島武・記事一覧を見る)