新型レクサス「NX」、6月12日に初披露へ これまでのNXを振り返る

2021年6月6日 17:07

 トヨタ自動車はは2日、フルモデルチェンジする新型レクサス「NX」を6月12日午後12時にオンラインで世界初披露すると発表した。テールランプを含めたリヤ部分の画像は、先行公開されている。

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 新型「NX」の初披露にあたり、これまでの「NX」の歴史を振り返る。

■初代のワールドプレミアは2014年4月

 レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生した「NX」は、2014年4月に中国・北京で行われた北京モーターショーでワールドプレミアした。さらにレクサス初となる新開発2.0Lターボエンジンを搭載した「NX200t」と2.5Lハイブリッドの「NX300h」がラインアップ。コンセプトは「Premium Urban Sports Gear」だった。

■日本発売は2014年7月

 待望の日本発売は2014年7月29日だった。ワールドプレミアされた時と同様のラインアップで発売しており、さらにグレードわけとして”version L”、”F SPORT”、”I package”が用意された。

 デザインはスポーツギアを感じさせるものになっており、タイヤの存在感を強調。インテリアはセンタークラスターフレームを使った骨格と革調素材をうまく合わせたものになった。装備の面ではシーケンシャルシフトマチックやパドルシフト、コーナリングでの変速制御を最適化するG AI-SHIFT制御を採用している。

 当時の燃費は、ハイブリッド車としてはクラストップレベルの低燃費である21.0km/L(JC08モード)を実現。また発売からおよそ1カ月で約9500台受注しており、月販目標の約14倍となった。その後は都会的でスタイリッシュな特別仕様車 “Urban Style”が販売された。

■マイナーチェンジは2017年9月

 自動車はおよそ3年おきにマイナーチェンジ(時期によってはフルモデルチェンジ)が繰り返される。「NX」も例外ではなく、2017年9月にマイナーチェンジされた。ポイントとしては「スポーティな走り」の熟成と、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」標準設定したことだ。

 エクステリアのフロントは、スピンドルグリルに「LX」や「RX」と共通のレイヤー状デザインを採用し、LEDヘッドランプには超小型LEDランプユニットを採用。パワーバックドアはハンズフリーパワーバックドアの採用などにより、利便性も大きく向上した。

 インテリアに大きな変更はなかったものの、ナビの10.3インチへの大型化や、内装色に“F SPORT”専用色としてホワイトとフレアレッドを採用するなどの変更が行われた。

 走りの面ではきめ細かな減衰力を制御する新型AVSや、サスペンションのチューニング、アブソーバーの変更なども行われるとともに、ドライブモードにCustomモードが新たに設定された。

■2年後に一部改良

 2019年に一部改良が施され、予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の各機能の進化、アクティブコーナリングアシスト(ACA)の標準設定と、新規内装色の設定などが行われた。その後は2020年1月に特別仕様車“Bronze Edition”、7月に特別仕様車“Spice & Chic”および“Cool & Bright”が発売され今に至っている。

 発売からおよそ7年の時を経て新型となる「NX」。発表の時を楽しみに待ちたい。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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