goの「行く」以外の意味とは? コアで覚える英語 (8)
2021年6月6日 07:44
いくら日本人は英語が苦手とはいえ「goの意味なんて誰でも知っている」と思うかも知れない。確かに小学生でも分かる単語である。しかしgoのコアイメージを理解している人はどれだけいるだろうか。
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goは行く以外にも意味があり、会話の中でも頻繁に出てくる。それらはコアイメージを理解していないと使いこなすことは難しいだろう。今回は日本人にとって最も簡単な単語と言っても過言ではない「go」のコアイメージを紹介する。
■goのコアは
goのコアは「視点が置かれているところから離れて行く」であり、「その地点から離れる・進行する・ある地点に向かう」という3つの側面がある。このことから「going somewhere(どこかへ行く・向かう)」という意味になる。
■行く以外の意味1-消える・なくなる
「my headache has gone(頭痛が治まった)」のような文は、goの「その地点から離れる」というコアに基づいて考えると理解できるだろう。決して「行く」とは訳されないので訳語に頼らないようにしたい。またgoに対する主語は必ずしも「人」である必要は無い。
「She has gone(去った・亡くなった)」のような文は、文脈によって「死亡した」という意味にもなる。これもgoのコアに沿ったものである。
■行く以外の意味2-~になる
以下の例文を見てほしい。
・She would go mad if she sees all these.(それを見たら彼女は怒り狂うと思うよ)
・Raw foods such as Sashimi go bad easily.(刺身などの生ものはすぐに腐る)
goは「turn into(状態の変化)」の意味でも使われるが、これも「ある視点から離れて行く」というコアに基づくものである。
■行く以外の意味3-言う
言うは「say」だが会話ではgoも「言う」という意味で頻繁に使われる。例えば「He goes like “No way!”(まさか!って言っていた)」のように使われる。
なぜgoがsayになるのか。これも「視点が置かれているところから離れてある地点に向かう」というコアから、「意見・感情がある地点に向かう」と考えることができる。口語的であり書き言葉では通常使わない。
■よく使うフレーズ
最後によく使うフレーズをいくつか紹介しよう。
・What’s going on?(どうなっているの?・どうしたの?)
・go to far(やり過ぎ・言い過ぎ)
・how did it go ?(調子はどう?)
・go off (悪くなる・腐る)
・go ahead(どうぞ)
goのような単純な単語は、会話で意味を変えて頻繁に使われる。したがってコアイメージが非常に重要だ。今まで「go=行く」のみで覚えていた人は今回の記事を参考にgoのコアを体得してほしい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)