ネットマーケ、西松屋チェ、マルマエなど/本日の注目個別銘柄
2021年5月24日 15:55
<4272> 日化薬 1041 +21大幅上昇。21日取引終了後に、310万株(発行済み株数の1.82%)を上限とした自社株買いの実施を発表。取得価額の総額は30億円で、取得期間は5月24日から9月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることを目的としている。需給の引き締まりを好感した動きが先行しているようで、寄り付き後も上げ幅を拡大している。
<8698> マネックスG 767 -5反落。暗号資産市場の不安定さを警戒する動きが優勢。ビットコイン価格は24日未明に、一時1ビットコイン当たり340万円台まで下落。中国政府が採掘取締りを改めて表明したことを背景に、中国での規制強化の影響が懸念された。ビットコイン価格はその後にやや値を戻したが、今後の市場の先行き不透明感や、これに伴う傘下の暗号資産取引所での取引量停滞が将来的な業績下押し要因に繋がるのではとの思惑が働いた。
<7545> 西松屋チェ 1581 -81大幅反落。21日の取引終了後に2021年5月度の月次売上速報を発表、既存店売上高は前年同月比5.4%減となった。ゴールデンウイークの気温が低めで推移したことで、夏物衣料の売上高が前年を下回ったことが要因のようだ。2カ月ぶりに前年比でマイナスに転じたことや、客単価が同10.4%減と大きく減少したことが嫌気されているようだ。
<9962> ミスミG 3525 +50続伸。21日の取引終了後に月次売上高実績を発表。21年4月は前年同月比で27.2%増の313.51億円となった。FA事業が同23.6%増の100.84億円、金型部品事業が同26.0%増の65.62億円、VONA事業が30.2%増の147.04億円と主要3事業で揃って大幅な伸びに。22年3月期の営業利益計画は前期比39.7%増としており、順調な進捗が確認されたことが安心感に繋がったようだ。
<6264> マルマエ 1689 +44大幅続伸。21日取引終了後に月次受注残高を発表した。21年4月の受注残高は前年同月比59.1%増の15.12億円。3月の同42.2%増の12.80億円からさらに増加しており、買い手掛かり材料となっているようだ。今後、半導体分野は特にロジック向けの拡大が市場をけん引し、FPD分野は市場環境が回復傾向となり、しばらくは好調な受注が予想されるとしている。ただ、株価は朝方の急伸後にやや伸び悩んでいる。
<6175> ネットマーケ 417 -100ストップ安比例配分。21日取引終了後に、同社が提供する恋活・婚活マッチングアプリ「Omiai」を管理するサーバーに対し、不正アクセスがあり、会員情報が最大約171万件、外部に流出した可能性があると発表している。アプリの信頼性低下などを嫌気する売りが出ているようだ。流出したのは、運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカード等の氏名・住所・生年月日・顔写真など。
<8473> SBI 2703 -74大幅下落。金融庁が同社子会社であるSBIソーシャルレンディングに業務停止命令を出す方針を固めたと報じられ、これを嫌気する売りが出たようだ。報道によると、運営する一部のファンドで投資勧誘の違反行為があったとして、内部管理体制などを調査していたという。SBIホールディングスは、金融庁の許可を得て、投資家に未償還の元本を償還する方針で、ソーシャルレンディング業務からの撤退も検討しているという。
<3197> すかいらーく 1562 -40大幅続落。21日の取引終了後に新株式発行並びに株式売出しを発表。公募増資による2706万5300株のほか、オーバーアロットメントによる株式売出し及びこれに伴う第3者割当増資で293万4700株を実施、約447億円を調達する。資金の使途は短期借入金の返済などに充てる。なお、5月21日時点の発行済み株式総数に対する希薄化率は15.1%で、将来の需給悪化や一株当たり価値の希薄化が警戒された。
<3683> サイバリンクス 1758 +39大幅続伸。21日取引終了後に、20万株(発行済み株数の1.9%)を上限とした自社株買いの実施を発表した。取得価額は3億円。取得期間は5月24日から9月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策遂行及び資本効率の向上を目的としている。需給の引き締まりを好感した動きが先行しているもようだ。ただ、株価は一時5%高となったが、その後は上げ幅を縮小している。《ST》