Spelling Beeで楽しみながら英単語力をアップさせよう
2021年5月24日 07:54
Spelling Bee(スペリング・ビー)をご存じだろうか?英単語のスペリングをどれだけ覚えているかを競うイベントで、発祥地のアメリカでは100年以上の歴史を持つ国民的行事だ。今回は、そんなSpelling Beeを使って新しい英単語を学ぶのにおすすめのサイトを紹介したい。
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■知っている英単語の数を競う行事
Spelling Beeは子ども向けの行事で、アメリカの小学校などで開催されている。
そのルールは簡単だ。口頭で提示される英単語について、1人ずつそのスペリングを正しく回答していく。たとえば、出題者が「Apple」と言うと、回答者は「a」「p」「p」「l」「e」のように答えるという具合だ。正解した者は次の問題に進み、不正解だと即失格という勝ち抜き戦で、最後まで残った者が優勝という競技である。
単語の綴り方を競う学校行事と言うとそれほど面白そうには感じないかもしれないが、これが意外と盛り上がりを見せる。ステージ前に子どもたちは列をなし、勝者が決まるたびに歓声が上がる。アメリカでは全国大会が行われ、その様子は新聞やテレビにも取りあげられるほどだ。今ではアメリカ以外の国でも開催されており、イギリス、オーストラリア、そしてここ日本でも、英単語力に自信のある子どもたちが自慢の知識を競い合っている。
■気軽に楽しめるNew York TimesのSpelling Bee
Spelling Beeはおもに子どものための大会だが、単語力を鍛えたい大人の英語学習者にもSpelling Beeが手軽に楽しめるサイトがある。
New York Timesが運営しているSpelling Beeのページに行ってみよう。ページを訪問すると、まずアルファベットが7つ与えられる。それらアルファベットは「Bee」というだけに蜂の巣型のフレームに収まっており、センターに1文字、その周辺に6文字が配置されている。回答者は、それら与えられたアルファベットを組み合わせて、できるだけたくさん英単語を作っていくという具合だ。
もう少しルールを説明しよう。まず、作られる英単語はセンターの文字を必ず含まなければならない。また、同じアルファベットを複数回使うことができるが、作られる英単語は4文字以上であることが条件だ。4文字の英単語ができると1ポイント獲得、文字数の多い単語を作るほどポイントがさらに加算されていく。
限られた文字の組み合わせで、異なる英単語をどれだけ思いつけるかという単純なゲームだが、意外と奥が深い。つい夢中になって時間を忘れるほどだ。もう限界というところまで自分で考えて、その結果、辞書を調べて知らない単語に出会ったら、それはきっと強く記憶に刻まれるだろう。
英単語帳で無理やり詰め込もうとするより、Spelling Beeを使って楽しく新しい単語を覚えていってはいかがだろうか。気になった人は、「New York Times Spelling Bee」で検索してみよう。じっくり遊ぶには登録する必要があるが、登録せずとも無料のままで楽しめるので1度やってみてもらいたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)