自然な英語を身につけたいならコロケーションを意識しよう

2021年5月12日 16:47

 英語のボキャブラリーを増やす際は、コロケーションを意識してもらいたい。コロケーションとは日本語で「語の連結」や「連語」などと言われるが、要は、よく使われる言葉同士の組み合わせのことだ。

 文法的には間違いではない英語でも、コロケーションがおかしいと途端に不自然な英語に聞こえてしまう。自然な英語を身につけたいのであれば、知っている単語の数を増やすことよりも、コロケーションで覚えることを重視しよう。

■コロケーションの覚え方

 どんなにたくさん英単語を覚えても、それだけでは会話でも作文でも役に立たない。単語の正しい使い方を知ってこそ、その単語が身についたと言える。だから、新しい単語を覚える時は、単語単体ではなくフレーズ単位で覚えることを意識しよう。

 定評ある単語集であれば、見出し語だけでなく、その単語を用いた例文が併記されているはずだ。単語学習というと逐語的に日本語と対応させて覚えがちだが、意味だけでなく必ず実際の使用例とセットで覚えるようにしよう。

■おすすめのコロケーション辞典

 なかには例が少なくてコロケーションがわからない単語もあるだろう。そういう時はコロケーション辞典を活用しよう。最初は無料で利用できる「Online Collocation Dictionary」というオンライン辞典がおすすめだ。

 紙の辞書も販売されており優れたものも少なくないが、紙の辞書はいかんせん高額なのがネックである。オンライン辞書から始めて、コロケーション学習のやり方がわかったところで紙の辞書に移行するといいだろう。

 ちなみに、紙のコロケーション辞典を選ぶ時は英英辞典をおすすめする。英和辞典のように日本語解説のものも多いが、それでは英語をいちいち日本語を介して理解することになってしまう。最初は難しく感じるかもしれないが、英英辞典を使っていると、やがて英語を見た時に日本語に置き換えることなくそのままイメージとして理解できるようになる。

 優れたコロケーション辞典はたくさんあるが、ここでは英語辞典の権威であるオックスフォード大学出版局による『Oxford Collocations Dictionary For Students of English』をおすすめしたい。その名の通り英語学習者向けなので、学習初歩の段階でも無理なく理解できるようになっている。また、ペーパーバックで1000ページ弱と辞書としてはコンパクトなので持ち運びしやすいし、付属のCD-ROMの使い勝手もよい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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