アカデミー賞ノミネート映画『アイダよ、何処へ?』戦後の欧州最悪の悲劇「スレブレニツァの虐殺」を描く

2021年5月10日 08:28

 2021年度アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた映画『アイダよ、何処へ?』が、2021年9月17日(金)より東京・渋谷のBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開される。

■惨劇「スレブレニツァ・ジェノサイド」の真実を描く

 映画『アイダよ、何処へ?』は、第二次世界大戦後の欧州最悪のジェノサイド(=集団虐殺)とされる、約8千人のイスラム教徒が虐殺された惨劇「スレブレニツァ・ジェノサイド」の真実を描いた衝撃の作品。1995年のボスニア・ヘルツェゴヴィナ東部のスレブレニツァを舞台に、国連平和維持軍で通訳として働く女性アイダが同胞や家族を必死に守ろうとする姿を描く。

■気鋭の女性監督ヤスミラ・ジュバニッチ

 監督を務めるのは、31歳の時に発表した長編デビュー作『サラエボの花』でベルリン国際映画祭金熊賞に輝いた、ヨーロッパを代表する気鋭の女性監督ヤスミラ・ジュバニッチ。『サラエボの花』を発表して以来、『サラエボ、希望の街角』をはじめ、一貫して故郷ボスニア・ヘルツゴヴィナで起きた悲劇を描き続けている。

■アカデミー賞国際長編映画賞にノミネート

 なお、映画『アイダよ、何処へ?』は、第74回アカデミー賞外国語映画賞受賞作『ノー・マンズ・ランド』以来19年ぶりにボスニア・ヘルツェゴヴィナ映画として、2021年度のアカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた。

■映画『アイダよ、何処へ?』<ストーリー>

 1995年、夏。セルビア人勢力によって占拠されたボスニア・ヘルツェゴヴィナの町、スレブレニツァ。 2万5千人もの住人たちが保護を求めて国連基地に集まっていた。国連平和維持軍で通訳として働くアイダは交渉の中で極めて重要な情報を得ることに。セルビア人勢力の動きがエスカレートし基地までも占拠しようとする中、アイダは逃げてきた同胞を、そしてその中にいる夫と息子たちを守ることができるのだろうかーー。

■作品詳細

 『アイダよ、何処へ?』
公開日:2021年9月17日(金)よりBunkamura ル・シネマヒューマントラストシネマ有楽町新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開
監督:ヤスミラ・ジュバニッチ
出演:ヤスナ・ジュリチッチ/イズディン・バイロヴィッチ
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ・オーストリア・ルーマニア・オランダ・ドイツ・ポーランド・フランス・ノルウェー・トルコ合作映画/ボスニア語・セルビア語・英語他/2020年/101分/原題:Quo Vadis, Aida
提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム

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