メルセデス・ベンツ、日本の都市交通インフラにマッチしたコンパクトEV「EQA」発売

2021年5月1日 16:38

 メルセデス・ベンツ日本は、 EQCに続く純電気自動車第2弾となる「EQA」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売したと発表した。

 EQAのボディサイスは、全長4465 mm×全幅1835 mm×全高1625 mmと日本の都市交通インフラおよび道路環境下において取り回しのよいコンパクトな寸法で扱いやすい。その一方で、SUVとしての日常の使い勝手を両立させた電気自動車(EV)だ。

 また、EQAはWLTCモードで422 kmの十分な航続距離を実現している。同時に、これまでのメルセデス・ベンツの特徴である安全性、操縦安定性、快適性、利便性、品質などを高レベルで並立させたモデルでもある。

 さらにEQAの購入希望者が、EV購入に際して抱く、いくつかの不安を解消する数々のサービスも用意している。これらのハード面、及びソフト面の充実により、電気自動車として強く意識するのではなく、従来と同じような生活スタイルのなかで、使えるクルマを目指している。

「EQA」はフロントアクスルにモーターが搭載され前輪を駆動するFWDモデルだ。モーターの最高出力は190ps(140kW)、最大トルクは370Nmを発揮する。十分な加速力を持ちながら、従来の自動車からの乗り換えであっても違和感を感じないスムーズな制御がされており、車体へのモーターの搭載方法を工夫し、モーターからの振動や騒音が 車内に伝わらないよう配慮した。その結果、従来の電気自動車よりもさらに静粛性が高まった。

 なお、駆動用高電圧バッテリーはリチウムイオンを採用した。バッテリーは前後アクスル間のフロア部に搭載され、容量は66.5kWh、航続距離は422kmとなっている。充電は6.0kWの交流普通充電と、100kWまでの直流急速充電(CHAdeMO規格)に対応する。

 新型EQAは、航続距離を伸ばすのに、大型高電圧バッテリーを採用するだけではなく、効率的な回生制御を採用した。搭載する回生ブレーキの強度は5段階の手動設定が可能で、パドルは左側が回生 レベルの上昇、右側が低減のスイッチとなっている。

 バッテリーは堅牢なフレームの中に納められており、従来アンダーフロアのクロスメンバーが担っていた構造機能も果たしている。バッテリー前部に設けたバッテリーガードは、異物の侵入からバッテリーを保護する。

 安全運転支援システムも標準装備とし充実させ、アクティブセーフティの追求も怠りがない。また、自然対話式音声認識機能を備えた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」では、従来の会話の他、「充電ステーションを探して」「8時までに車のクライメートコントロールを設定して」など、純電気自動車固有の機能にも対応している。

 さらに「Electric intelligenceナビゲーション」は、ナビのマップデータから得た勾配情報、充電ステーションの位置情報、車両の充電状況及び気温情報などを総合的に判断し、どこで充電すべきかも含めた適切なルート案内を行う。加えて、充電ステーションの情報をナビゲーション上に表示することができる。

 いわゆるメルセデスのAクラスのサイズ感のピュアEVであるEQA は、当面モノグレードで、「EQA250」の価格は、640.0万円である。(編集担当:吉田恒)

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