日華化、サイバー、ブイキューブなど/本日の注目個別銘柄

2021年4月30日 15:57


<3681> ブイキューブ 2864 -251高寄り後は伸び悩み大幅続落。一昨日に第1四半期決算を発表、営業利益は8.2億円で前年同期(0.7億円)から急拡大、上半期計画は従来の6億円から10億円、通期では20億円から24億円にそれぞれ上方修正。Webセミナー配信関連サービスなどが急拡大。実績値は期待以上とみられるが、テレワーク関連としての期待感が高まっていた中、通期上方修正幅にはサプライズが乏しいとの見方で出尽くし感も強まった。

<4911> 資生堂 7928 +373大幅反発。ドルチェ&ガッバーナとの間で締結していたフレグランスなどの商品開発、生産および販売・マーケティングに関するグローバルライセンス契約を解消することで合意したと発表。契約解消に伴う21年12月期業績への影響として、商標権の減損など約350億円の特別損失計上を見込んでいるもよう。これまでブランドホルダーコストが収益の悪影響につながっていたため、構造改革の進展としてプラスに受けとめられた。

<4689> ZHD 505 -39大幅反落。一昨日に21年3月期決算を発表、営業利益は1621億円で前期比6.5%増となったが、1-3月期は大規模プロモーション費用計上などで前年同期比3割超の減益に。22年3月期見通しは、調整後EBITDAが3030-3130億円としており、営業利益水準は1650億円程度の水準となるもよう。償却費増加などを吸収しての営業増益見通しとなるが、低水準の収益成長継続をネガティブに捉えられた。

<6861> キーエンス 52520 +2020大幅続伸。一昨日に21年3月期の決算を発表、営業利益は2768億円で前期比0.3%減益、市場予想を100億円程度上回る着地になった。1-3月期は売上高が過去最高を更新し、利益率も大きく上昇、前年同期比24.2%増と増益率が拡大している。各事業、各市場ともに好調に推移したもよう。今期業績見通しは非開示となっているが、足元の順調な業績改善をストレートに見直す動きが優勢になっている。

<6702> 富士通 17405 +1215大幅続伸。一昨日に21年3月期決算を発表、営業利益は2663億円で前期比25.9%増となり、市場予想を200億円近く上回った。22年3月期見通しは2750億円で同3.3%増を見込み、市場予想を100億円程度上振れ。年間配当金も前期比20円増の220円と計画。さらに、発行済み株式数の2.01%に当たる400万株、500億円を上限とする自己株式取得実施も発表。想定比上振れ決算と株主還元拡充を評価。

<6501> 日立 5381 +271大幅続伸。一昨日に21年3月期決算を発表、営業利益は4952億円で前期比25.2%減、従来計画の4200億円や市場コンセンサスを上振れた。また、22年3月期は7400億円で同49.4%増を見込む。市場予想を500億円程度上振れる水準に。IT分野の拡大などがけん引する見込みのようだ。中期経営計画目標の調整後営業利益率10%は、1年後ろ倒しとはなるが、23年3月期には到達可能との見方も示している。

<4751> サイバー 2248 +298大幅続伸。一昨日に上半期決算を発表、営業利益は329億円で前年同期比62.8%増となり、市場予想を100億円以上上回った。第1四半期の営業減益に対して、1-3月期は2.1倍と急拡大した。通期予想は従来レンジの300-350億円から575-625億円に大幅上方修正、380億円程度のコンセンサスを大幅に上回っている。「ウマ娘」の好調が背景で、足元で期待感は高まっていたが、期待以上の好決算となった。

<4463> 日華化 1053 +150ストップ高比例配分。一昨日に発表の第1四半期決算がポジティブサプライズにつながっている。営業利益は7億円で前年同期比5.1倍の水準となった。通期計画15億円、前期比5.9%増に対する進捗率は46.8%となっており、大幅な上振れが想定できる状況になっている。主力ヘアケアブランドの拡販効果に加えて、大口受託案件の新商品増産や手指消毒剤の好調推移などで、化粧品セグメントが大きく拡大している。

<6981> 村田製 8703 -320大幅反落。一昨日に21年3月期決算を発表、営業利益は3132億円で前期比23.7%増益となり、従来予想の2900億円を上振れる着地に。一方、22年3月期は3200億円で同2.2%増益の見通しとしており、コンセンサスを300億円弱下回っている。在庫調整リスクなどを織り込んでおり、保守的な計画とはみられているものの、期待感の反動から増益率鈍化見通しをマイナス視する動きが先行している。

<6758> ソニーG 10900 -910大幅反落。一昨日に21年3月期決算を発表、営業利益は9719億円で前期比15.0%増、会社計画の9400億円を上回り、市場コンセンサスもやや上振れた。一方、22年3月期は9300億円で前期比4.3%減を見通す。音楽やゲームなどでの減益を見込み、9700億円程度の市場予想を下回るもよう。発行済み株式数の2.02%、2000億円を上限とする自社株買いも発表したが、減益ガイダンスがマイナス視された。《ST》

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