コジマ、巣ごもりやテレワーク需要に関する商品を中心に好調に推移し、通期は増収増益

2021年4月28日 17:29

第2四半期 決算概要

中澤裕二氏:おはようございます。コジマの中澤でございます。まずは、新型コロナウイルス感染症に罹患された方々やそのご家族、関係者のみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。それでは、コジマの2021年8月期第2四半期決算概要について、ご説明いたします。

今期につきましては、売上高および各段階利益におきまして、前年実績・公表予想をすべて上回ることができました。まず売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡大影響により、全国的に営業時間の短縮などを実施しましたが、その一方で、外出自粛やテレワークなど消費者の行動制限が長期化する中、巣ごもり需要やテレワーク需要に関する商品を中心に、想定以上に好調に推移したことから、前期比で111パーセントとなり、公表予想比106パーセントの1,479億3,400万円となりました。

利益面では、売上高の増加に伴う売上総利益の増加に加えて、インターネット通販での高付加価値商品の好調や、プライベートブランド商品の拡売による売上総利益率の向上、固定費の削減や変動費の効率的なコントロールに努めたことにより、営業利益は前期比304.3パーセント、公表予想比300.9パーセントの51億1,400万円となりました。経常利益は前期比289.5パーセント、公表予想比307.1パーセントの52億2,100万円です。

四半期純利益は、直近の業績および今後の業績の見通しを踏まえ、繰延税金資産の回収可能性について慎重に検討しました結果、法人税等調整額を計上したことから、前期比318.3パーセント、公表予想比319.4パーセントの35億1,300万円となりました。

売上高・営業利益

次のスライドをご覧ください。売上と営業利益につきまして、詳しくご説明いたします。売上の月別推移ですが、第1四半期につきましては、前期の9月に消費税増税前の駆け込み需要がありましたので、前々期と比較しますと、9月から各月ごとに117パーセント、117パーセント、126パーセントと好調に推移しました。

第2四半期につきましては、前期は増税の反動減が落ち着いてきた時期でしたが、前期比では、12月から各月ごとに117パーセント、114パーセント、112パーセントと好調に推移しました。また、12月においては、前々期が「PayPay」キャンペーンで好調でありましたが、その数値も上回ることができました。

商品カテゴリでは、巣ごもりやテレワーク関連、自宅で快適に過ごすための商品など、需要の高いカテゴリすべてにおいて前期を上回りました。また、当社はコロナの影響が始まる前から、市場の伸びに対して上回っていましたが、この上期におきましても引き続き、市場を大きく上回ることができています。

チャネル別の増収要因では、店舗・インターネット通販・法人営業すべてのチャネルにおいて、前年実績・計画に対して大きく伸長いたしました。特に、店舗における売上の伸びは、売上総利益を押し上げ、営業利益に大きく貢献しています。

次に、営業利益の増益の要因ですが、営業利益は前期に対して34億円増加いたしました。主な要因としましては、店舗やインターネット通販の売上増加や売上総利益率の向上によって、売上総利益額が増加したことによるものですが、その一方で販売費も増加しています。それは主にインターネット通販の売上拡大や、大型家電商品の需要増加により、宅配料や設置配送料などの物流費が増加したことによるものです。

また、人件費の増加につきましては、人員数の増加、および従業員のベースアップや賞与などの待遇面での改善、働きやすい環境づくりなど、将来に向けた人材確保のため、積極的に投資したものによるものです。

下期の取り組み

次のスライドをご覧ください。下期につきましては上期と同様に、引き続きウィズコロナへの対応を実施してまいります。コロナ禍で需要が高まっている自転車やお酒、ゲームやおもちゃなど、非家電製品の取り扱い店舗をさらに拡大してまいります。また、店頭でのイベントや接客が難しい状況であっても、動画コンテンツによる商品紹介などを活用して、お客さまに商品のよさをご理解いただけるよう、安全面にも配慮した売り場づくりに努めてまいります。

さらに、「くらし応援便」やサービス・サポートカウンター、法人向けの窓口など、地域に密着した各種サービスの相談窓口を1ヶ所に集約した、「くらしの相談窓口」の設置を進めています。その窓口では、ショートメッセージでお知らせすることで、並ばなくてもご案内できるようにするなど、お客さまが安心してお買い物できるようにサポートいたします。これまでの取り組みを今後も継続していくとともに、世の中のニーズの変化に合わせて対応してまいります。

そして、この下期は、前年がコロナの影響により巣ごもり需要やテレワーク需要、定額給付金、猛暑などにより売上好調であったため、ハードルが高く厳しい環境ではありますが、第3四半期においてエアコンやテレビなど、夏場に向けて想定される需要を前倒しで獲得してまいります。

また、当初前年を下回ると想定していたスマートフォンにつきましては、足元ではドコモの「ahamo」、auの「povo」などオンライン契約のみのブランドが、3月よりサービスを開始しています。それに伴い「Y!mobile」や「UQ mobile」が、低料金プランの見直しやキャンペーンなどを打ち出したことにより、その説明を聞きに来店し、契約変更や端末購入されるお客さまが増えてきています。引き続き、今後も来店されるお客さまに対してしっかりとご提案し、売上につなげてまいります。

パソコンや冷蔵庫、洗濯機などにつきましては、足元においても好調であり、引き続き需要が継続するものと想定しています。今現在も市場が変化する中で、当社はお客さまのニーズや価値観の変化にいち早く気付き、素早く対応し、これらの取り組みにおいて売上を伸ばし、競合他社に対しても差をつけてまいります。

2021年8月期 業績予想

次のスライドをご覧ください。以上のことから、2021年8月期の業績予想につきまして、売上高は通期で、期初予想よりもプラス97億円増加となる、2,980億円を目指してまいります。利益面につきましては上期と同様に、下期においてもインターネット通販の売上総利益率向上や、プライベートブランド商品の拡売に努めることで、通期では、期初計画に対してプラス0.7ポイントの28.4パーセントを目指してまいります。

販管費につきましては、競合他社においても広告宣伝が増えていくことを想定し、当社においても広告宣伝費が増加することに加えて、インターネット通販の売上増加に伴い、各モール店の支払手数料が増加することを見込みますが、水道光熱費や賃料など固定費の削減に努めることで、販管費比率では、期初予想差マイナス0.5ポイントの25.5パーセントを目指してまいります。

よって、営業利益は前期比121.9パーセント、期初予想比176パーセントの88億円、営業利益率では、前期に対しプラス0.5ポイント増、期初予想に対してプラス1.3ポイント増の3パーセントを目指してまいります。また、経常利益につきましては前期比119.2パーセント、期初予想比179.6パーセントの88億円、当期純利益は前期比102.4パーセント、期初予想比177.1パーセントの62億円と、引き続き増収増益の達成を目指してまいります。以上で、私の説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

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