YouTube、動画変換のためのチップを独自開発 利用者急増に対処
2021年4月27日 19:01
YouTubeには大量の動画が毎日アップされているが、Googleではスマートフォンから大型テレビまで複数種のデバイスへの対応を考慮したコーデック技術についての研究が行われている。機器に合わせて最小限のデータを最高品質のビデオで送信するトランスコーディングと呼ばれる変換処理が行われているが、CPUだけでそれを行うのは非効率的だ。そこでトランスコーディング専用のカスタムチップ「Video (trans)Coding Unit (VCU)」と専用のソフトウェアを開発したという(YouTube Official Blog、Ars Technica、GIGAZINE)。 この新たに開発されたシステムを使用すると、従来のサーバー側で処理していたときと比較して計算効率が最大20〜33倍向上したとしている。なお、このことに触れたYouTubeのブログによると、コロナ禍の影響によりビデオ消費が急増、昨年の第1四半期には、世界中で総再生時間が25%増加した。また昨年の上半期には、毎日のライブストリームの合計が45%も増加し、新たなシステムはこの急増に対応できるようになったとしている。