「have=持つ」と覚えては英会話上達しない!? コアで覚える英語 (1)

2021年4月19日 07:28

 英語の授業で「have=持つ」と習ったのを覚えているのではないだろうか。このhaveを辞書で引くとあまりの意味の多さに「全部覚えられない」と思った人も少なくないだろう。それもそのはず「have=持つ」とインプットしていては、辞書にある全ての意味を覚えるのは困難である。しかしそのコアを体得することで、会話の中で「持つ」以外の意味を理解することができるようになる。今回はhaveをそのコアから覚えていこう。

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■コアとは何か?

 コアとはその単語の本来の意味である。特に「do」「get」「give」などの中学校1年生で習う基礎単語はそのコアの意味を「感覚的に捉える」ことが重要だ。なぜなら単純な単語だからこそいくつもの意味になりえるからだ。

■haveのコア

 haveのコアは「所有・経験空間に何かを持つ」である。それを所有するのは人に限らず空間であったり物であったりする。また所有するものは物理的な物だけではなく、考え・時間・問題・関心などの他、行為や出来事も含む。「have=持つ」と訳すのではなくこのイメージを捉えることが非常に重要である。getとの違いは「get=得る」に対してhaveは「何かを持っている・所有している」状態である。

■持つ以外の意味1 - 所有する・能力を持つ・含む

 一般的なhaveの用例は、「I have a car.(車を持っている)」のような使い方だろう。コアの意味から発展させて他にも「所有する・能力を持つ・含む」という意味を持つ。例えば「This house has 2 guest rooms.(この家には客間が2部屋ある)」というように使うことができる。和訳すると「持つ」ではなく「ある」となることに注意してほしい。

■持つ以外の意味2 - 現在完了・経験など

 「I have done it.(終わった)」という現在完了形の文だが、何故haveを使うのかと思った人も多いだろう。これもコアから考えることができる。つまり「その状態を持っている」のである。

■持つ以外の意味3 - 使役

 使役の構文も同じ考え方ができる。例えば「I had my hair cut.(髪を切ってもらった)」のようなセンテンス。これはコアの観点から「髪を切ってもらう事象・経験を持つ」と考えることができる。

 コアは覚えるよりも感覚を掴むものである。したがって意味を覚えるよりも時間がかかる。しかしそのコアを1度体得してしまえば、辞書にある無数の意味を覚える必要もなくなる。遠回りのようで近道なのだ。上記の他にもhaveの意味(使い方)はたくさんある。是非haveのコアを体得してほしい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

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