阪急、西宮ガーデンズ西側で複合施設開発に着工 2023年開業へ
2021年3月23日 18:40
阪急電鉄と阪急阪神不動産は、兵庫県西宮市高松町の阪急西宮ガーデンズ西側で商業施設やオフィス、賃貸渋滞の複合施設開発に着手した。開業は2023年9月の予定。この開発が阪急電鉄・西宮北口駅南東エリアの大規模再開発の最後となる。
【こちらも】森トラストなど、「赤坂2丁目プロジェクト」着工 2024年開業へ大型再開発
建設場所は阪急西宮ガーデンズ本館と阪急今津線にはさまれた約3,000平方メートル。施設は鉄筋コンクリート14階建て延べ約1万8,000平方メートルで、1、3階に飲食店、物販店、サービス店舗が入る。2階は約650台分の駐輪場、4~9階は教育関係を始めとする来店型オフィスなど、10~14階は単身者向け112戸分の賃貸住宅となる。
入居店舗は未定。オフィスエリアには新しい生活様式や働き方に対応したサテライトオフィスの誘致も検討している。
施設の3階で既存の歩行者用デッキと接続し、デッキを通って西宮北口駅と往来できるようにする。デッキ下の高松町交差点は歩車分離を進め、買い物客や通勤、通学客の安全を強化する。現在、建設場所には駐輪場や駐車場があるため、これを解体したうえで、6月ごろから施設の新築工事に移る。
西宮北口駅南東エリアの再開発は、プロ野球阪急ブレーブス(現オリックス)の本拠地だった阪急西宮球場跡を商業施設に切り替えているもので、2008年に阪急西宮ガーデンズ本館、2018年に阪急西宮ガーデンズ別館、ゲート館を順次開業してきた。阪急電鉄などは今回の開発を南東エリア再開発の仕上げと位置づけている。
西宮北口駅周辺は大阪・梅田と神戸・三宮のちょうど中間にあり、どちらへ向かうにも特急電車で15分ほどしかかからないことから、関西を代表する人気のエリアとなってきた。阪急西宮ガーデンズが登場してからは駅周辺の商業集積が高まり、さらに注目度を増している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)