自分で学ぶ力がつく「モンテッソーリ教育」のコツ
2021年3月17日 17:56
モンテッソーリ教育とは、子供が自分から学び、できることがどんどん増えていくという科学に基づいた教育法である。プロ将棋士の藤井聡太さんがモンテッソーリ教育を受けていたことから、近年日本でも有名になりつつある。今回は家庭でもできるモンテッソーリ教育のコツを紹介していく。「子供には自分で考えて動けるようになってほしい」と考えている人には、是非そのコツを知っていただきたい。
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■結果よりも過程に注目してやりたいことを見守る
モンテッソーリ教育では、子供が「やりたい!」と思ったことは全て成長のための活動であると尊重する。自分自身で活動を選び、気が済むまで何度でも繰り返して学んでいく。このような活動を毎日続けることで、多くの学びと自信を身につけていくのだ。
子供はよく大人を観察しており、大人がやっていることは、すぐにやってみたいと言い出すだろう。そのときは、子供が活動の結果よりもその過程を楽しんでいるということに注意したい。
お皿を洗ってみたいというときも、お皿を綺麗にすることよりも水の冷たさや泡が弾ける感覚を楽しんでいるだけということが多いのだ。そのため、大人はお皿が綺麗になるかどうかではなく、子供がその活動を楽しんでいるかどうかに着目して見守ってほしい。
■失敗はおおらかに受け入れる
子供が活動の中でしてしまう失敗は積極的に受け入れるようにしよう。小さい頃の失敗は新たなことを学ぶチャンスであり、むしろ良いことと捉えるのが良い。「失敗は悪いことだ」と思ってしまうと、失敗から立ち直ることができなくなり、挑戦できなくなってしまう。子供も自分も「失敗は友達」とゆったりと構えるようにしていこう。
■できたという事実をそのまま受け入れる
できたときの褒め方にもコツがある。つい「すごいね」という抽象的な言葉を使って褒めてしまうことがあるだろう。しかし、あまり過剰に褒めると子供は「褒めてくれるからもっとやろう」と人に喜んでもらうことが目的になってしまう。自立を促すためには自分自身の「やりたい!」という気持ちが活動の原動力になっている状態が良い。
モンテッソーリ教育では、「ありのままの事実を伝える」ことが良いとしている。例えば、子供が絵を描いたとき「上手だね」と言うのではなく、「たくさん色があるね」「虹を描いたんだね」というように伝えるのだ。
そのためには子供ができたことをしっかりと観察しておく必要がある。子供ができたことをありのまま認めることで、子供は自らやるべきことに気づき成長していくのだ。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)