ラクスル、はせがわ、鎌倉新書など/本日の注目個別銘柄
2021年3月12日 15:12
<7196> Casa 964 -92大幅反落。前日に21年1月期の決算を発表、営業利益は10.3億円で前期比32.3%減益となり従来計画の16.3億円を大幅に下回る着地に。貸倒引当金繰入額などが想定を大きく上回ったもよう。22年1月期も連続2ケタ減益見通しとしており、ネガティブ材料と捉えられている。発行済み株式数の2.96%に当たる30万株、2億円を上限とした自社株買いも発表しているが、下支え効果としては限定的。
<6387> サムコ 3135 -170大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.5億円で前年同期比45.2%減益となり、従来予想の2.2億円をやや上回る着地になった。通期予想の10億円、前期比10.8%増益は据え置きへ。決算数値にサプライズはないものの、直近四半期の11-1月期も営業減益となっており、事業環境が良好とみられる半導体製造装置業界にあっては、業績が伸び悩んでいる印象と受けとめられているようだ。
<8068> 菱洋エレク 2679 -97大幅反落。前日に21年1月期の決算を発表、営業利益は12.7億円で前期比41.2%減益、11月26日に発表した下方修正値をやや下回った。一方、22年1月期は20億円で同57.9%増と急回復の見通し。堅調な巣ごもり需要やインフラ投資の拡大、5GやDXの普及などを背景に需要の回復が期待できるとしている。ただ、業績見通しはほぼコンセンサス水準であり、短期的な出尽くし感が先行。
<6535> アイモバイル 1284 -61大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は25.8億円で前年同期比57.5%増益となり、通期計画の25億円を上回っている。「ふるなび」の売上高、寄付受付件数が大幅に増加、アプリ運営事業「オーテ」の収益も拡大。ただ、好業績期待の高い銘柄でもあるなか、第1四半期の72.0%増益に対して、11-1月期は53.8%増とやや増益率が鈍化、通期予想の据え置きも嫌気し、出尽くし感が先行。
<6184> 鎌倉新書 1010 +150ストップ高。前日に21年1月期の決算を発表、営業利益は2.6億円で前期比66.8%の大幅減益となり、従来計画通りの着地となっている。一方、22年1月期は7.2億円で同2.7倍と急回復の見通しに。お墓・仏壇事業が前年度下期から急回復しているほか、新規サービス事業も大きな売上成長を見込んでいるもよう。収益回復見通しは市場の想定以上としてインパクトの強まる展開になっているようだ。
<4751> サイバー 6740 +510大幅続伸。岡三証券では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、目標株価を8000円としている。ゲーム事業への不透明感が足元の株価の下押し要因になっているとみられるが、第2四半期以降は新作タイトル「ウマ娘 プリティーダービー」がけん引役となり、改善していくと見込んでいるもよう。ゲームシステムや新規ユーザー層の獲得可能性などを考慮すると、継続的な業績寄与が期待できると指摘している。
<8230> はせがわ 330 +35急反発。前日に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の4億円から8億円に増額修正。前期は9.6億円の赤字だった。新型コロナによる業績への影響が想定よりも限定的で、仏壇仏具事業・墓石事業が堅調に推移したことが上振れの背景だ。未定としていた配当金も2円の実施と発表している。第3四半期までの推移から上振れは想定線であったが、修正率の大きさがインパクトになっているもよう。
<4384> ラクスル 4490 +700ストップ高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は2.1億円となり、前年同期比4.7億円の損益改善。11-1月期は1.5億円で同3.6億円の損益改善へ。据え置きの通期予想レンジ上限の0.5億円を一段と上振れる形にも。ラクスルセグメントにおける資金顧客の獲得好調、リピート購入者の堅調推移に加えて、ハコベルの損失幅も大きく縮小。下期には成長に向けた投資拡大などを想定しているもよう。《ST》