みずほ銀行のATM障害、19年稼働の新システムには問題なし

2021年3月3日 08:25

2月28日に起きたみずほ銀行のシステム障害で1日、同行の藤原弘治頭取らは記者会見を開いた。今回のトラブルではATM約5900台のうち4318台が一時取引できなくなり、ATMに取り込まれて戻ってこなかった通帳やキャッシュカードは5244枚あったとされる。日経新聞には一問一答形式で会見の様子が記載されている(日経新聞ITmedia)。 システムトラブルの原因は28日に発生した定期預金のデータ移行作業が45万件あり、そのほかの取引が25万件あったことで、システムの一部に負担が生じて稼働しなくなったとしている。システムに余裕がなかったことがトラブルを起こした要因だとしている。 キャッシュカードや通帳が取り出せなくなり、それらの返還に問題が出たのはどうしてかという質問に関しては、本人確認をした上で返却手続きを行うことになっていたが、今回の場合は、すぐに対応できないくらいの量となったためだとしている。この件ではカードや通帳を取り出せなくなった利用者から、強い批判も出ていた。 同行は2002年4月1日に二重引き落としや口座振替の遅延などのトラブルを起こしている。また2011年3月14日には、送金時の処理に障害が発生、このときは振り込みエラーなどを起こしている。このため11年の障害の後にはシステムを更新、2019年に新システム「MINORI(ミノリ)」を全面稼働させていた。 今回のトラブルはMINORIの不具合ではなく、運用面でみずほグループに不十分なところがあった。グループが責任を持って対処すべきだったと藤原頭取は話している。 なお、ATMから取り出せなくなった通帳やキャッシュカードを受け取りに行くと、粗品がもらえる場合があるようだ。しゅーさんのツイートの写真を見る限りは、入っていたのはオリンピックマーク入りのペン、たぶんメモ帳、仕事を選ばないことで知られるキティちゃんのテッシュであった模様(しゅーさんのツイートハムスター速報)。 

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