日本のステイホーム率76%、ダントツの世界1位 2位香港が58%

2021年3月3日 08:24

 日本の人口当たりの感染者数は欧米と比べるとケタ違いに少ない。これは日本に限らず東アジアや東南アジア全体での傾向だが、大都市圏に人口が集中する日本で感染率が低い理由については様々な要因が指摘されてきた。マスクの着用率が高いなども要因の一つとして挙げられているほか、生物学的な要因も仮説として挙げられている。これに加え日本人のステイホーム率は世界一という調査結果も存在する。

 オンライン旅行通販のエクスペディアが昨年11月、12月に世界16地域、9200名を対象に「有給休暇の国際比較調査」を実施し、2月18日にその集計結果を公表している。16地域とは日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾の国と地域である。

 この調査の中で「直近で取得した休暇の過ごし方」について聞いているが、76%の日本人が「どこにも行かずに家で過ごした」と回答しており、日本のステイホーム率が16地域で最も高い結果となっている。2位は香港の58%で18ポイントも差をあけており、ダントツの1位だ。3位はドイツの55%、4位がフランスの52%、5位メキシコ48%、6位韓国47%と続いている。

 調査では2020年の有給休暇取得状況についても調べているが、16地域中、台湾を除く国・地域で有給休暇の取得日数が例年と比較して減少している。日本は例年10日であったものが20年は9日に減っている。例年では取得日数の最下位は日本であったが、20年はアメリカの5日など日本より少ない国が7カ国となった。

 有給休暇を取得しない理由として、全体では「新型コロナウイルスの影響でどこにも旅行できない」が33%と最多となっており、コロナが有休取得に強く影響したようだが、日本では「緊急時のために取っておく」30%が最も高くなっており、コロナ禍の取得しやすさについては「変化なし」が76%と16地域中で最も高く、有休取得とコロナの関係は薄いようだ。

 調査結果は休暇時のステイホーム率だけだが、他の国・地域の人々より多くの日本人が不要不急の外出を控えていた可能性は大きい。(編集担当:久保田雄城)

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