綿矢りさ原作『ひらいて』2021年秋に映画化、女子高生の屈折した恋心を描く

2021年2月15日 08:15

 芥川賞作家・綿矢りさ原作『ひらいて』が2021年秋に映画化。主演は山田杏奈が務める。

■女子高生の屈折した恋心を描いた『ひらいて』

 原作『ひらいて』は、恐れを知らない女子高生の熱い恋心が、意中の彼の恋人にまで向けられる、エキセントリックさを秘めたラブストーリー。自己本位になりながら、屈折した少女の恋心を描いた物語は、単なる青春恋愛ジャンルに留まらない、新感覚の愛憎エンターテイメントとして話題を集めた。

■主演は、注目女優の山田杏奈

 公開決定した映画では、主人公の女子高生・木村愛を、『ジオラマボーイ・パノラマガール』『樹海村』でも主演を務めた注目女優・山田杏奈が担当。意中を寄せる男クラスメイトと、その恋人との絡み合う三角関係の中で、屈折した恋心を抱く主人公を、圧倒的な存在力と演技で表現する。

■監督に首藤凜

 また脚本・監督を務めるのは、『また一緒に寝ようね』で、ぴあフィルムフェスティバル 2016 映画ファン賞・審査員特別賞を受賞した新進気鋭の首藤凜。荒々しさと繊細さが共存する少女の姿を、美しくもポップに描いた、青春エンターテイメント作品に仕上げている。

■綿矢りさコメント

 なお原作者の綿矢りさからも、映画化に関する喜びのコメントが到着。

「『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。」と述べている。

【詳細】
映画『ひらいて』
公開時期:2021年秋
主演:山田杏奈
監督・脚本:首藤凜
原作・綿矢りさ『ひらいて』(新潮社文庫刊)
配給:ショウゲート

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