ペアローンで住宅を購入する際に理解しておきたいこと (前編)

2021年2月11日 07:49

■はじめに

 大半の人にとって人生で最も高額な買い物が住宅であろう。一般的にその金額は数千万円にも上るため、金融機関から融資を受けて(=ローンを組んで)購入する人が多い。ローンの内容は金融機関によって大きく異なるが、主たる返済者1名が申込者となって組む場合が大半だ。

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 しかし、住宅ローンの中にはペアローンと呼ばれる商品も存在する。当該ローンを利用する申込者もいるため、本稿では住宅購入にペアローンを利用する際に理解しておきたいことを記載していく。ライフプランを検討する際の参考にしていただきたい。

■ペアローンとそのメリット

 ペアローンとは1軒の住宅に対し、夫婦でそれぞれ別々に組むローンを指す。

 一般的な住宅ローンは主たる返済者1名が審査を受け、ローン契約を締結するが、ペアローンは夫婦2名でそれぞれ審査を受ける。よって、主たる返済者が2名となり、締結するローン契約も2本になる点が前者と決定的に異なる点だ。

 ペアローンのメリットは大きく分けて3点ある。

 1点目は借入可能な金額が増加するということだ。1人ではローンを組むことができない住宅であっても、ペアローンであればその住宅を購入できるようになる。夫婦共働きで双方正社員の場合、非常に大きな金額を借り入れることも可能だ。ペアローンで住宅を購入した人の大半はこの点に魅力を感じてローンを組むことが多いのではないか。

 2点目は夫婦それぞれにおいて、住宅ローン控除が適用される点だ。住宅ローン控除とは、住宅ローンを組んだ場合に10年間にわたりローン残高の1%が所得税から控除される制度(諸条件あり)だ。一般的な住宅ローンでは1名しか控除できないが、ペアローンは2名とも控除可能という節税メリットは大きい。

 3点目は夫婦それぞれで団体信用生命保険(以下団信)に加入できるという点だ。団信は加入者が死亡や高度障害の状態に陥った場合に、保険でローンを完済するというものである。そのため、夫婦いずれかに万一の事態が発生した場合でも、もう1人の方にローン残債を返済する義務は生じない。緊急事態へのリスクヘッジを考慮すると、夫婦それぞれが団信に加入できる点は非常に魅力的だろう。

 ここまで、ペアローンのメリットを簡単に記載してきた。しかし、どのローン商品にもいえるが、メリットもあればデメリットも存在する。

 次稿では代表的なデメリットとその事例を記載していく。【続】(記事:大掛翔太・記事一覧を見る

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