知らないと喧嘩になる!? 中国人の口癖やよく使うスラングとは
2021年2月3日 08:25
中国人のスラングや口癖について知らないと、誤解から関係性が崩れる場合がある。YouTubeを見れば、多くの中国人や外国人が、それぞれの立場から知っておきたい中国語のスラングや、良く使う言葉についてまとめている。その中で、もっとも秀逸と思われる動画と、動画で紹介している口癖・スラングを紹介する。括弧の中には、その言葉の直訳ではなく、伝えたい意味やニュアンスを記した。
【こちらも】「中国語の精髄、「成語」を学ぶメリットと学習方法」
●1、「会話で頻出!知っとくと便利な中国人の口癖10選」
日本語堪能な中国人女性がまとめた中国人の口癖。日本人が是非知っておきたい言葉についてまとめている。「啊?(え?)」など日本語の「あー⁉」と発音が同じで、知らないと誤解して関係性が損なわれるかもしれない。
(1)对对对(そうそうそう)好好好(分かった、いいよ) (2)快快快(早く) (3)啊?(え?) (4)我的妈呀!(まじか) (5)哦(うん) (6)没事儿吧?(大丈夫そう?) (7)走吧!(行こうか) (8)我来 (私がやるね、私にまかせて、私が払うね) (9)随便(なんでもいいよ、まかせる) (10)可以(いいよ)
●2、「对外汉语老师一定要教的日常流行口头禅」
中国人の漢語教師が外国人生徒に教えておきたい、中国人が良く使う言葉についてまとめたもの。ここで紹介されている言葉は、ビジネスシーンで使っても問題の無い、感じの良い言葉が多い。
(1)真的假的(ほんとうに?) (2)随便(なんでもいいよ、まかせる) (3)有意思(面白い)(4)没意思(面白くない、つまらない) (5)不知道(知らない) (6)没问题(大丈夫) (7)等一下(ちょっと待って) (8)不好意思(申し訳ない) (9)麻烦你了(ご面倒おかけします)(10)算了(忘れて、もういいよ) (11)什么(え?何)
●3、「中国人“十大口头禅”」
中国語堪能なタイ人女性がまとめた中国人の口癖。中国人が良く口にするスラングや悪口がたくさん含まれていて面白い。親しい友人や家族に対して使うことは問題ないが、職場や公式の場で使用するのは相応しくない言葉も含まれている。
(1)随便(なんでもいいよ、まかせる) (2)神经病(頭おかしいよ!) (3)有病啊(どっかおかしいんじゃない!) (4)不知道(知らない) (5)不是吧(ほんとに?まじで?) (6)真的假的(本当に?まじか!) (7)我晕(クラクラする、勘弁してよ!) (8)郁闷(憂鬱、だるいわ) (9)无聊(退屈、つまんね) (10)没意思(面白くない、何だそりゃ)(11)挺好的(かなり良い、いいじゃんいいじゃん) (12)你好烦啊(うるさい、おまえうざい) (13)变态(変態、きもい!) (14)天才(天才、すごい!)
●4、その他
上記以外で、中国ドラマ・映画・関連サイト、中国人との会話などをもとに、日本人なら知っておいた方が良いと感じる中国人の口癖を下記にまとめた。
(1)慢点儿(ゆっくりと)。日本人なら「急いで!早く!」と声をかえる場面でも、中国人は「焦らないで、ゆっくりと!」と声をかけることがある。鷹揚な大陸気質が現れている。
(2)有话直说(何かあるなら、はっきり言ってよ)。中国人は日本人よりもストレートに表現することを好む。
(3)小日本、日本鬼子(ちっぽけな日本、日本人やろう)。地域や世代によるが、日本や日本人への悪口として良く聞く言葉。中華思想や侵略戦争に起因すると思われる。実際には国土面積ランキングで世界196カ国中、中国が4位、日本は61位。中国は大きいが、日本も決して小さくはない。小日本と言われたら、「不是日本太小,而是中国太大(日本が小さいのではなくて、中国が大きすぎるんだよ)」と笑いにもっていこう。
外国語を学ぶとき、参考書や教科書を使って外国語の統括構文の基本をしっかり押さえることは必須だが、それだけでは会話が上手く通じなかったり、意味を誤解することがある。口癖やスラングが使えれば、相手との距離がぐっと縮まって、より親しく会話が楽しめるだろう。(記事:薄井由・記事一覧を見る)