マスコミ各社の反コロナワクチン報道、批判殺到で削除も相次ぐ
2021年1月28日 20:51
あるAnonymous Coward 曰く、 新型コロナワクチンの接種が近づく中、テレビ番組や新聞社などが相次いでワクチンの副反応を強調した報道を実施し、批判が殺到して削除するなどの事態へと追い込まれているようだ(BuzzFeedの記事, 朝日新聞の記事)。 問題となった報道は多々あるが、例えばオリコンニュースが報じた「女子高生100人にアンケートを取り、受けたくないという人が多かった」という記事では、特にワクチンに対して説明もしないままアンケートを取り、多くの人が不安がっているという結果を抽出、それが毎日新聞などに拡散された。また週刊新潮やAERAは医師の多くがワクチンを打ちたくないと言っていると取れる記事を掲載。さらにテレビのワイドショーでも、ワクチンによる副反応がごく僅かな事例であるにもかかわらず、それを大々的に報じて不安を煽る報道を行っている。 こうした報道はHPVワクチンなどの過去のワクチンでも度々繰り返されており、昨年12月には米ブルームバーグ紙なども「日本では過去の薬害や副反応に対する扇情的な報道などの影響でワクチンに対する懐疑的な感情が根強い」としてワクチン接種が遅れる危険性を報じていた(ブルームバーグの記事)。今回は反論の声も大きくこのまま鎮静化するかもしれないが、マスコミ各社が過去の冤罪事件と同じ行動を繰り返していることには不安を覚えてしまう。