ローソン銀行ATM、SBIレミットの国際送金が利用可能に 全国1.3万台
2021年1月13日 16:28
ローソン銀行は12日、同行ATMにおいて、SBIホールディングス傘下のSBIレミット(東京都港区)が提供する国際送金サービスの取り扱いを開始した。全国のローソン店舗に設置している1万3400台以上のATMで、国際送金が行えるようになった。SBIレミットは世界220以上の国と地域に最短10分で送金できるサービスを展開している。
ローソン銀行ATMで、24時間365日、カード1枚で国際送金の手続が完了する「レミットカード」を利用できるようにした。留学や家族への生活費の送金をはじめ、海外に銀行口座を持たなくとも、現地代理店などにも送金が可能となる。多言語サポートを行っていることから、在留外国人も簡単に利用が可能だ。
SBIレミットは開業10周年を迎え、顧客ニーズをとらえた新たなサービスの拡充を目指している。ローソン銀行は、カードを使わなくてもスマホアプリを使って入出金ができる「スマホATM」サービスを2020年8月から開始。ATMを活用した新たなサービスの拡充に取り組んでおり、互いの思惑が一致した。
EY Japan発行の「情報センサー」によると、世界の国際送金額は2017年度で約6248億米ドルあり、1990年以降年平均9%で成長していると言う。グローバル化が進み、外国人労働者や移民が増え、国境を跨いだ送金の需要が増した。
17年度の日本からの海外総金額は約528億米ドル、インバウンド送金額は約444億米ドル。新型コロナウイルスで勢いが一時的に減じたが、長期的なトレンドで見れば今後の拡大が見込まれる。もともと送金は銀行が独占的に行ってきた業務だが、テクノロジーの進化でその常識が変わりつつある。スマホやブロックチェーンを使い、迅速で安い手数料の送金が伸びている。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)