大雪による立ち往生続発! クルマでの移動時に気をつけたい雪災害への備えは
2021年1月13日 08:05
2020年12月16日に、関越自動車道において大雪による立ち往生が2日間に渡り発生したばかりだが、年が明けた1月7日からの大雪で、今度は北陸自動車道で約1,500台に上るクルマが立ち往生した。雪による立ち往生は毎年発生しているが、ここまで大規模な立ち往生が立て続けに起きることは異例だ。これから冬の運転は、万が一の備えが必要と言える。
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冬の道路を走行する時には、今までタイヤの滑り止め対策が万全であれば、山岳部を除き問題なく走行できることがほとんどであった。しかし、今回のような大雪で一旦立ち往生となってしまうと、あっという間にクルマが雪に埋もれてしまい、救助を待つしかなくなる。
今までもゲリラ雪と呼ばれる大雪は、雪の多い地域で見られたが、近年の大雪は昔とは降り方が異なるようだ。今回の大雪も短時間で数十センチ雪が降り積もるという異常さのため、一旦立ち往生してしまえば、あっという間に身動きが取れなくなってしまう。
そこで重要なのが、大雪による災害に対する備えをしてから出発することだ。大雪によりクルマが立ち往生して困ることは、食べ物と水分にトイレ、そしてクルマの燃料だ。また、大雪でマフラーが塞がれると排気ガスが車内に充満して一酸化炭素中毒の危険があるため、雪を取り除くスコップなどの準備も必要となる。
そこで、大雪が懸念される場所を走行する必要がある時は、次のような物を常備しておきたい。食べ物、水、スコップ、手袋(できれば濡れないゴム手袋)、長靴、携帯トイレ、使い捨てカイロ、厚手の上着、ひざ掛け、クルマから雪を降ろすスノーブラシ、そして懐中電灯だ。
万が一立ち往生に巻き込まれた時には、車内でエコノミー症候群に陥らないためにも軽い運動をすることや、車内のエアコンは内気循環ではなく外気循環にすることが重要となる。
外気循環にする理由は、雪がクルマの周りに降り積もると、排気ガスが車内に入り込み充満する恐れがあるため、それを防ぐためだ。また外気導入口の位置は、ほとんどのクルマの場合、ワイパー取り付け位置にあるため、その雪を定期的に取り除くことも重要だ。
またガソリン車やディーゼル車はガス欠に陥っても、携行缶で燃料補給できるが、電気自動車の場合は、現在電気を簡易的に充電する術がない。このことから、電気自動車で大雪が予想される地域に出向くのは避けたほうが良いだろう。もちろんガソリン車やディーゼル車でも、大雪が予想されている場合は、その地域に出向くことは避けたほうが良いのは言うまでもない。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)