楽天証券、ファンド型クラウドファンディングの募集開始へ 業界初

2020年12月27日 18:36

 楽天証券は24日、クラウドファンディングサービスの提供開始に伴い、業界初となるファンド型クラウドファンディングの募集を開始すると発表した。28日より取り扱いを開始する。

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 楽天証券では、クラウドファンディングの取り扱い開始により、ESG投資をはじめとした様々な経済的、社会的価値の追及ができる投資活動が可能となるとしている。

 経済産業省によると、ESG投資とは「従来の財務情報だけでなく、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)要素も考慮した投資」のこと。国連による持続可能な開発目標(SDGs)とともに、近年注目されている投資である。

 ファンド型クラウドファンディグとは、個人が特定の事業に対して出資するクラウドファンディングの形式を用いた資金調達のひとつ。株式投資では、個別株の購入に対して株主優待や配当金で投資家へ還元しているが、ファンド型クラウドファンディングでは、各地方で抱える課題や環境問題などの社会的課題解決のためのモノやサービスを受けることができる。もちろん、出資額に応じた金銭面でのメリットもありつつ、資産運用において社会貢献もできるという側面もある。

 楽天証券は今回、4種類のファンド型クラウドファンディングの取り扱いを開始する。いずれもミュージックセキュリティーズ(以下MS社)が提供しており、「食の未来を守る有機野菜ファンド」「京都、家族と泊まれる京町家の宿ファンド」「世界に轟く至高のウェトスーツファンド」「地域の自立を目指す、小水力発電ファンド」となる。それぞれのファンドで、SDGsの目標が掲げられている。

 出資金額は1口2万1,600円~5万4,000円。募集期間や購入特典も様々であることから、投資家の選択肢は幅広いといえる。

 申し込みには、MS社が運営する「セキュリテ」の口座開設が別途必要。楽天証券では、ファンド型クラウドファンディグのラインアップを拡大していく方針だ。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

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