米IT企業のシリコンバレー離れ 移転先の人気はテキサス
2020年12月8日 09:46
シリコンバレーといえば、ベンチャーIT企業の聖地とも言えるポジションだったが、そのシリコンバレーからIT企業が離れだしているそうだ。最近では、カリフォルニア州パロアルトのガレージで誕生し、シリコンバレーにIT企業が集まるきっかけになったヒューレット・パッカードもテキサス州に本社を移転することを発表している。(日経新聞、Business Insider Japan、San Francisco Business Times、The Verge)。 CNNによれば、すでに電子署名サービスのサインイージー、アンケートシステムのQuestionPro、通信ネットワーク機器のDZSなどがカリフォルニア州からテキサス州へ移転したとしている。移転の理由としてコスト低減を上げているという。またシリコンバレーの生活費や人件費の上昇によるコストの上昇、そして規制の多さ、そしてカリフォルニア州の所得税の高さも移転の理由として挙げられている(CNN)。規制に関してはカリフォルニアのディズニーランドの件と同じで、COVID-19による規制の結果、事業が行えない事例が増えているためである模様。 CEO自身がテキサスに移住する例も増えているようだ。最近ではイーロン・マスクがテキサスに移住するという噂が流れているらしい。CNBCによるとカリフォルニアは米国内で州による最も所得税が高く、テキサスには州の所得税はないのだという。現在、イーロン・マスクはAmazonのジェフベゾスに次いで世界で2番目のに裕福な人物でもあり、ストックオプションの権利行使を行った場合、所得税の額はかなりのものになる(TABI LABO、CNBC)。