スバル、新型「BRZ」を世界初公開 暫定仕様を米国で発表
2020年11月19日 17:04
スバルは18日、新型BRZ(北米仕様)を世界初公開した。スバルのピュアスポーツカーDNAを継承しており、超低重心で軽量化によるシャープなハンドリングに重点を置いた仕様が特徴。搭載されるエンジンは自然吸気2.4L水平対向ガソリンエンジンで228PSを発揮する。
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新型BRZは、アメリカのカリフォルニア州サーマルのサーマルレースウェイで、グローバルデビューを果たした。
新型BRZは、初代BRZを継承するスポーツカーとして、基本的な部分を残しながらも、全く新しいスポーツカーへと生まれ変わった。軽量化にもこだわり車両重量を初期型のSTIスポーツとほぼ同じ1270kgとしたほか、ボクサーエンジンの最大の利点を生かし、先代より超低重心とした。これらの利点を最大限に生かす高精度のステアリングを備え、軽快な運動性能を手に入れているという。
新開発の2.4L水平対向4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力228HP/7,000rpm、最大トルク184 lb.-ft.(約250Nm)/3,700rpmを発揮する。これは、先代BRZよりトルクで約15%増加させている。
組み合わされるトランスミッションは、標準モデルの6速マニュアルと、新開発の6速ATが用意される。この6速ATはスポーツモードを備えており、オートブリッピング機能により迅速なシフトチェンジが可能だ。しかもヨーセンサーからの情報でハードコーナリングしているとクルマが判断すると、低いギアを保持してパフォーマンスを最大限引き出せる。
新型BRZは、快適性も忘れていない。2+2シートの4人乗りであり、日常の使い勝手は申し分ないという。しかも先代と同じく後部座席を倒すと、4本のレース用タイヤまで搭載可能だ。
走行性能を高めるからくりは空力にも及び、アグレッシブなデザインには、スピードを上げるほどダウンフォースを発生する仕組みが数多く採用されている。例えば、フロントフェンダーに開けられた大きなダクトは、フロントからの空気をキレイにダクトに流し込み抗力を低減させる。
インテリアデザインは、ドライバー重視のデザイン設計であり、7インチのデジタルダッシュボードディスプレイに、デジタルスピードメーター、タコメーターを表示、そしてタコメーターの左側に電流計、水温計とGメーターを備える。
サスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアにはダブルウイッシュボーンが採用された。
販売価格はまだ発表されていない。スバル群馬組み立て工場で生産され、2021年秋に発売される予定という。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)