中国アリババの物流「菜鳥網絡」が日本参入の持つ意味
2020年11月17日 09:01
中国アリババグループの物流を担当している「菜鳥網絡(国内ではナトリという名称で知られる)」が11日、日本の物流事業に参入することを発表した(PRWire、Logistics Today)。 日中間の国際物流サービスと国内向けの輸送の両方を提供するという。これにより、アマゾンジャパンロジスティクスと同レベルの物流技術集団が国内に登場する。すでに国内事業者の中でも同社の物流を使用することにより、配送効率を40%引き上げることに成功した事業者もいるとしている。 pongchang 曰く、 zozoとかRakutenを持ち上げる前に コストコとアマゾンに日本の小売りは負けていないか?!
(菜鳥網絡の)国際輸送は横浜・神戸から中国の寧波・上海に向かう週10便の貨物船と、日中間をデイリー運航する貨物専用便を活用し、航空便と船便の両方に対応する。 菜鳥網絡は日本通運、4PX、シノトランス、宏遠グループと提携し「ファーストマイルとラストマイル輸送の追跡リソース」を提供することで、日本、中国の両国で通関手続きの迅速化を図っている。(アリババ傘下の菜鳥網絡が日本市場参入表明)
その際に、EC事業者の物流で食っている国内業者はどう生きるのか。遅まきながらも、考察と準備に取り掛からねばならない企業は少なくないと考えている。必ずしも淘汰を憂うばかりに終始する必要はない。協力関係を望むのであれば、間違いなくテーブルと席が用意されるはずだ。 少なくとも、日本からの出店・出品企業や提携する物流企業とのやり取りを長く観察してきた限り、彼らは非常にビジネスライクながらも会話と理解を重視しているように感じるからだ。双方に利のある内容なら、相手を選ばずに握手するだろう、ということも付記しておきたい。(2020年「双十一」という分岐点の日:越境ECは死語になるか、菜鳥網絡日本参入の意味)
自動倉庫の失敗で損失の話もあるが、「日本の物流倉庫は世界基準を満たさない」。経験値も投資金額も。だから、負けて外資に物流も乗っ取られると、zozoもRakutenも外資の物流に依存するようになる。