コーア商事HD、ブイキューブ、リタリコなど/本日の注目個別銘柄

2020年11月13日 16:28


<4088> エアウォーター 1738 +126大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業益は196億円で前年同期比11.6%減益となり、従来計画190億円をやや上回った。また、通期計画は従来の460億円から500億円に上方修正した。衛生材料など感染管理製品の需要拡大、事業全般における想定よりも早期の回復、働き方改革などによる費用低減効果などが背景に。市場予想は会社並みの水準であったため、想定以上の底堅い業績を評価の動きが優勢に。

<5108> ブリヂス 3567 -190大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期調整後営業益は702億円、鉱山・建設車両向けタイヤの軟調推移などで、市場想定は下回った。中国工場の減損や海外工場閉鎖協議引当金関連など非経常損失を計上し、最終損益は20.7億円の赤字に。通期の調整後営業益は1000億円から1500億円に増額も、依然として市場予想を下回るほか、引き続き非経常損失を計上することで、最終損益は600億円の赤字を見込む。

<1911> 住友林 1830 +79大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、経常利益は184億円で前年同期比11.2%減益となったが、米国戸建て販売の順調推移で、市場予想を70億円近く上回った。また、9カ月の変則決算となる通期予想は、従来の240億円から375億円にまで上方修正、市場予想を100億円近く上振れている。米国住宅市場の好調で販売戸数計画を引き上げているようだ。米国を中心とした想定以上の好環境をポジティブ視する動きに。

<6187> リタリコ 3580 +530大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比74.0%の大幅増益となり、第1四半期の同35.6%増から増益率は大きく拡大している。つれて、通期予想は従来の12億円から14億円、前期比42.4%増に上方修正している。既存事業が順調に推移したほか、オンライン支援の本格化などによって売上高が想定以上に増加しているもよう。高い進捗率の状況からはさらなる上振れも想定される形に。

<9273> コーア商事HD 1661 +300急騰でストップ高。前日に発表した第1四半期決算が好感材料となっている。営業利益は6.8億円で前年同期比6.4倍と急拡大、据え置きの通期予想は24億円で前期比3.0%増益の見通しあり、想定以上の高い業績変化率と受けとめられている。循環器官用薬や中枢神経系用薬向け原薬の販売の増加に加えて、受託製造が順調に推移して医薬品製造受託事業もセグメント利益が黒字転換する格好になっている。

<4574> 大幸薬品 1783 -130大幅反落。前日に上半期決算を発表、営業益は42.4億円となった。決算期変更の経過期間に当たるため増減率は算出されないが、前年同期9.8億円との比較では実質大幅増益になった。ただ、新型コロナ対策製品の需要拡大に伴い、第1四半期も27.6億円の水準であったため、インパクトは乏しい。9カ月決算の今期予想は55億円を据え置いており、高値からは大きく調整しているものの、あらためて出尽くし感が優勢に。

<6855> 電子材料 1417 -263大幅反落。第三者割当による新株予約権の発行を発表している。発行する新株予約権は2万個で潜在株式数は200万株、すべて権利行使された場合の希薄化率は18.86%となる。当初行使価額は1606円となっている。調達資金は32億円超となり、主にブローブカード事業における製造設備にかかる設備投資資金に充当する計画。潜在的な希薄化が懸念されるほか、当面の需給悪化も警戒される展開に。

<3681> ブイキューブ 2784 +415大幅続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業損益は5.6億円で、前年同期比7.2億円の損益改善となった。11月9日に通期業績上方修正を発表しており、収益改善ペースの拡大自体は想定線。一方、発行済み株式数の0.82%に当たる20万株、3億円を上限とする自社株買いの実施発表、21年12月期営業利益20億円、22年12月期35億円とする中期計画の数値目標などは、一段の買い材料になったようだ。

<6967> 新光電工 1929 +82大幅続伸。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「1」に、目標株価も1300円から2800円に引き上げた。MPU メーカーのチップレット技術採用に伴い、パッケージの大型化・多層化・複雑化が進展する可能性が高いとみられるほか、依然として需給はひっ迫状態にあり、需要拡大フェーズは当面続くとの見方としている。21年3月期営業利益は146億円、22年3月期は188億円に上方修正のもよう。

<7201> 日産自 444.8 +35.8大幅反発。前日に第2四半期の決算を発表、営業損益は48億円の赤字となったが、第1四半期1539億円の赤字からは大幅に赤字幅が縮小している。販売費用や固定費などコストの低減が大幅赤字縮小の背景。コンセンサスを大きく上回る損益改善を好感する動きが優勢。ただ、通期計画は4700億円の赤字から3400億円の赤字に上方修正しているが、下半期の再度の損益悪化見通しはやや上値抑制要因になっている。《ST》

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