キャリアインデックスは戻り歩調、21年3月期大幅増益予想

2020年10月5日 08:44

 キャリアインデックス<6538>(東1)は、人材領域の集客サイト運営を主力として、不動産領域の事業拡大も推進している。21年3月期大幅増益予想である。通期ベースで収益拡大を期待したい。株価は4月の上場来安値で底打ちして戻り歩調だ。出直りを期待したい。

■人材領域の集客サイト運営が主力、不動産領域拡大も推進

 人材領域における集客代行事業として、正社員転職求人情報サイト「キャリアインデックス」など、国内大手転職サイトやアルバイト・派遣サイトの求人情報をネットワークし、一括検索・応募できるサイトの運営を主力としている。送客成果報酬課金が収益柱である。

 事業ポートフォリオ強化に向けて、19年12月に不動産賃貸情報サイトの運営を開始し、M&Aも活用して不動産領域の拡大を推進している。20年10月1日にはType Bee Groupから「キャッシュバック賃貸」事業(成果報酬型不動産賃貸情報サイト)を譲り受けた。一方ではキャリアインデックススクール、マーケティングソリューション代理店モデルなどは事業撤退している。

■21年3月期大幅増益予想

 21年3月期の業績(非連結)予想は、売上高が20年3月期比9.1%増の25億50百万円、営業利益が39.2%増の4億25百万円、経常利益が34.2%増の4億11百万円、純利益が47.8%増の2億809百万円としている。

 第1四半期は前年同期比20.0%減収、3.2%営業減益だった。人材領域が新型コロナウイルスの影響を受け、事業ポートフォリオ変革に伴う一部事業撤退も影響して大幅減収だが、不動産領域が堅調に推移して営業利益は小幅減益にとどまった。EBITDAは32.6%増益だった。

 通期ベースでも不動産領域の拡大、事業ポートフォリオ変革による利益率改善効果などで大幅増益予想としている。通期ベースで収益拡大を期待したい。

■株価は底打ちして戻り歩調

 株価は4月の上場来安値で底打ちして戻り歩調だ。出直りを期待したい。10月2日の終値586円、時価総額は約123億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事

最新記事