世に有益な企業には株式市場も「エール」を送る!
2020年9月30日 16:51
いかに世の中に求められているかが、収益動向に顕著に見て取れる。ウェルビー。2017年10月に東証マザーズ市場に上場した企業である。創業来一貫して、障害者・障害児向けの福祉サービス「就労移行支援事業」「療養事業」を展開している。
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前3月期の「売上高68億円、営業利益17億5800万円、純益11億7400万円」に対し今期も、「14.0%の増収(78億3800万円)、11.0%の営業増益(19億5200万円)、13.1%の最終増益(13億2800万円)、0.7円増配の9.5円配」計画。8期連続の最高純益更新の予想である。
そして開示済みの4-6月期を「売上高19憶5700万円、営業利益5億3800万円、純益3億4500万円」と、順調に通過している。とりわけ今期の拡充に関しては、大阪府で「療養事業」を行うアイリスの株を取得し子会社化したことで、同部門の売り上げが54.2%増となったのが大きな要因として指摘される。
それぞれの事業は、以下の様な内容。
★就労支援移行事業: 18歳以上65歳未満の障害や難病を持つ人が対象。就労に必要な知識・能力向上のため職業訓練や、求職活動支援を提供している。拠点は6月末で73。加えて埼玉県の発達障害者就労支援センターや、東京府中市から生活困窮者等に対する就労支援事業として福祉専門職との連携支援事業など「官公庁」からの業務受託(受託業務は今期15・1%の増収)がある。
★療育事業: 児童福祉法に基づく事業。発達障害を持つ未就学児に対する「ハピー(児童発達支援事業所)」の展開、小中高生を対象にした「ハピープラス(放課後等デイサービス事業所)」の運営。前者は33、後者は17拠点が設営されている(6月末)。
懸念された新型コロナウイルス禍の影響も、オンライン支援の導入でクリアした。
冒頭に記したように「いかに世の中に求められているか」は、株価動向にも反映されている。上場初値は3305円(公開公募価格2580円)。IPOの初値で買うというのもいささか極論かもしれない。だが仮に3305円で単元株を取得していると投下資金は、1対3の株式分割効果もあり42%増幅している。
今年の株価動向に限っても、2月(年初来)高値1964円から利食い+コロナウイルス禍下落で930円(3月23日)の年初来安値まで値を崩したが、ここを底に順調な戻り基調へ。本校作成時の時価は1500円台半ば。2月高値の8割水準まで回復している。
青臭いやもしれないが、「押し目買い・中長期保有」で株式市場にもエールを贈り続けて欲しい。(記事:千葉明・記事一覧を見る)