スポーツカーはやっぱり楽しい! 国産スポーツカーが相次いで登場
2020年9月25日 09:24
21世紀を目前にした2000年、国内で排出ガス規制が強化され、国産スポーツカーが次々と姿を消した。時が流れてハイブリッド車で燃費が良いクリーンなクルマがもてはやされる時代に変化したが、そんな時代の変化に順応するように、少しずつ国産スポーツカーが産声をあげ始めたのは最近のことだ。そしてついに、日産からも新型フェアレディZのプロトタイプが公開されファンを大きく喜ばせた。
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スポーツカーと聞いて、そんなクルマ必要ないという人もいるだろう。しかし、スポーツカーの魅力は、クルマを運転する楽しみが最高に優れていること。クルマは人が運転する乗り物であり、運転の楽しさはなにものにも代えがたいと思う。
そんな国産スポーツカーが2000年以降姿を消して以来、楽しさを感じさせる国産スポーツカーの登場を待ちわびてきた。
だが2007年に登場した日産GTRは、高額で庶民には手の届かないクルマであり、盛り上がりには今一つ欠けていた記憶がある。その後もレクサスから登場したISFといったスポーツモデルなど、高額なスポーツモデルばかり登場してきた。
そんな中、トヨタ86とスバルBRZはクルマ好きを熱くさせる出来事として記憶に新しい。
これらのクルマに追従する、走る楽しさを教えてくれるクルマとして、GRスープラが登場したが、エントリーモデルのSZでさえ499万5,000円もし、最上級のRZなど700万越えだ。これでは庶民には到底手が出ない価格帯といって良いだろう。
そしてついに、日産スカイライン400Rという、スカイライン史上最高出力を誇るスポーティサルーンが562万5400円で登場し、クルマ好きを沸き立たせた。これはかなりの驚きであったが、もっと驚いたのが新型フェアレディZのプロトタイプ発表だろう。
フェアレディZは、2008年にZ34が登場してからすでに12年も同じモデルを販売している。これはZ32の11年を超え歴代Zの中で最長のモデルであることから、ファンたちも半ばモデルチェンジを諦めていた。
しかし、ここでプロトタイプが発表されたわけだ。発表では、エンジンはスカイライン400Rの物を使用すると思われ、トランスミッションは6MTと発表された。
これは運転する楽しみが与えられた本格スポーツカーとしてかなり期待できる。しかも、6MTなので今はやりの運転支援などの先進技術装備は難しいことから、価格もかなり期待できそうだ。
かつてZ32が生産終了となり、2年のブランクからZ33が登場する時もかなり大きな期待があったが、それ以上に今回のZの登場は、国内のスポーツカーを元気にして欲しいと心から願わずにいられない。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)