こんなこと言ってない? 日本人が間違えやすいビジネス英会話フレーズ

2020年9月24日 16:23

 取引先と日常的に英語で商談をこなしているビジネスパーソンでも、もしかして知らない間に、相手へ失礼な言い方をしていないだろうか?

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 学校の友人なら多少間違っていても笑って許してくれるが、ビジネス上の関係者だとそうはいかない。

 今回は、日本人がよく間違える表現をいくつか紹介するので、自分の英語を再チェックするきっかけにしていただければ幸いだ。

■不適切なフレーズによる間違い

 1.「お掛けください」

× Please sit down.
◯ Please have a seat.

 「Please」がついているので、一見どちらでも問題ないように思えるが、「Please sit down.」は、プリーズがついていても命令のニュアンスが強い。「立たないで座って!」のように聞こえてしまうので注意が必要。

 2.「ご理解いただけましたか?」
 
× Do you understand?
◯ Does it make sense?

 本人は「ご理解いただけましたか?」と丁寧にたずねたつもりでも、「Do you understand?」は絶対にNGだ。「これだけ説明したんだから理解しているよね?」と、少々挑戦的な感じに聞こえてしまう。

 その点「Does it make sense?」なら、「私の説明でちゃんと伝わっていますか?」という丁寧なニュアンスがしっかりと感じられる。

■単語の選択ミスによる間違い

 ここまではフレーズの選択ミスによる間違いだったが、今度は単語の選択をミスしたケースを紹介しよう。

 1.「たくさんの消費者が新製品に苦情を申し立てた」
 
× Many customers claimed about the new products.
◯ Many customers complained about the new products.

 日本人がよく間違える表現のひとつ。日本人は「claim(クレーム)」を「相手に苦情を言う」という意味で使用するが、英語のclaimにそういった意味は一切ない。

 「苦情を言う」と表現したい時は、「complain」を使う。クレーム(苦情・苦情を言う)は、完全な和製英語なので気をつけよう。

 2.「彼は私の先輩です」
 
× He is my senior.
◯ He is a co-worker of mine.

 英語圏では年齢差に対する意識が日本人よりも薄いので、数年先に入社した人をわざわざ先輩と表現する文化がない。よく「senior」を使うという話を聞くが、通常はただ「co-worker」や「colleague」と伝えるだけで十分だろう。

 ちなみに、myも問題のある表現だ。こう言われた相手は、おそらく同僚が1人しかいない会社だと思うだろう。

 こういった「日本人が気づかずに使ってしまう表現」は、それこそ山のようにある。ここでは紹介しきれないが、下記のような本で、丁寧で失礼のない英語表現を学んでみることをオススメしたい。

 ※「英語の気配り」マヤ・バーダマン
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(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る

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